( 「
iPod shuffle に関する個人的見解 part.1 」 からのつづき)
それでもデジタルオーディオプレーヤ市場を
Apple は席巻しています。
なぜ他社は iPod に
勝てないのでしょう。
そもそも音声データを MP3 に変換するという作業が発生するため、
デジタルオーディオプレーヤにとって、
PC 上で動くジュークボックスアプリケーションは必要不可欠です。
しかしながら、 iTunes と同様に
無償のジュークボックスアプリケーションは、現状、
mora で配布されている
SonicStage for mora と
マイクロソフト の
Windows Media Player
ぐらいしか個人的に探しても見つけられませんでした。
奇しくも双方ともプレーヤを販売するハードウェアメーカーでないところが
おもしろいところです。
デジタルオーディオプレーヤを販売するメーカーなら
それが PC とは切り離せないものだとわかっているはずなのに、
その PC アプリケーションをまず普及しようとしているとはとても思えない…
しかも、PC に縁遠い人にも売ろうと考えているはずなのに、
そういう人たちにはわからないだろうとでも考えているのか、
たとえば標準のエンコード形式が、
あり得ないほどがちがちの DRM がかかる形式だったりします。
こういう部分に関しては、何かパラドックスのような、
悪い言い方をすると悪意すら感じます。
iTunes も初期設定は
エンコード形式が AAC だったりしますが、
アプリケーションとしては比較的使い勝手良くできている上に、
無償で使えることでハードウェアを購入する前にあらかじめそういう悪い部分を知る機会が
あると言うことは大きなアドバンテージだと思います。
iPod とは、
そんな iTunes
と言うアプリケーションの機能を
切り出したポータブルプレーヤであるからこそ、
他の競合製品とは一線を画するのです。
Posted on Jan 28, 2005 at 00:02