「
ジョブズ CEO 、 4 大レーベルに『 DRM 完全撤廃』を提案」
( AV Watch より)
非常にインパクトがあって、なるほどと思うところもある提案ですが、
「 DRM はなくすべき」とまでは個人的には思いません。
悲しいことですが、旧約聖書の時代から、人間というものは
「甘い誘惑があれば手を出すもの」で、
そうでなければ現実の店舗にも店員などいる必要などはないでしょう。
地方の国道沿いによくある野菜の無人販売所のように、
コンビニなどちょっと大きめの貯金箱と商品を並べておけば商売が
成立するはずです。
だからといって、今のまま DRM が乱立することがよいとは思っていません。
しかし、ジョブズ氏の言うように
「知る人が多くなれば DRM は効力を失うので、ライセンスしない」と言う
主張が正しいとも思いません。。
技術というものはいつか廃れるものですから、どんなに強力な DRM を開発しても、
それをどんなに厳重に秘密にしても、
いつかその効力は無くなっていくものです。
ですから、現状において、ある程度以上の強度を持っている DRM が
あれば十分と思いますし、現存する DRM では実績的にもユーザ側から見た
機能的にも Apple の
Fair Play がベストのソリューションでしょう。
これを他社にライセンスしないと言うことは、
やはり事実上のデファクトであると言う立場を堅持しようとしているとしか
思えません。
だから「 DRM を捨てよ」と言ったジョブズ氏風に、
私はこう言いたい。
「 iPod による
独占を捨てよ」
Posted on Feb 12, 2007 at 22:11