しかし、万が一のことを考えて、この作業は最小限にしたいところ。
最終的に HS-DHGL に USB で HDD を接続して、 ARM 用の debootstrap を実行しなければならないので、telnet だけは可能にし、 また標準ファームである initrd.buffalo を抜き取っておきます。 KNOPPIX を 起動した PC に HS-DHGL から取り出した HDD を USB で接続します(当然ながら SATA/USB 変換アダプタに相当するものが必要です。 当方では RATOC の SA-IFKU2LG を使用しています)。
まず KNOPPIX を 起動した PC 上で /mnt/debinst ディレクトリを作成し、 USB 接続した HS-DHGL の HDD ( /dev/sda として認識されたとします) の二番目のパーティション /dev/sda2 を /mnt/debinst にマウント、 次に /dev/sda1 を /mnt/debinst/boot にマウントします。
各マウントが終了したら、/mnt/debinst/boot/initrd.buffalo を /tmp にでもコピーしておきます (あとでこのファイルの 中身を編集 します。 苦労 します …)
次に telnet を有効にするため vi で /mnt/debinst/etc/init.d/rcS を 編集します。このファイルの 42 行目で
# /usr/sbin/telnetdと telnetd の起動がコメントアウトされているはずですから、 これを有効にします。
次に root アカウントのパスワードを消します。
同じく vi で /mnt/debinst/etc/shadow を編集して、
root:(パスワードが暗号化された文字列):11009:0:99999:7:::の部分を
root::11009:0:99999:7:::として初期設定されている謎のパスワードを削除します。
以上の作業が終了したら、 KNOPPIX を 起動した PC から、 HS-DHGL の HDD をアンマウントして取り外し、HS-DHGL 本体に 戻してやります。
HS-DHGL を起動して telnet すると、 root ユーザ、パスワード認証なしでログインできるはずですから、 root ユーザパスワードを再設定すれば完了。
以上で HS-DHGL 側の下準備は終了です。
- LinkStation
/玄箱をハックしよう
「 LS-GL,HS-DHGL に telnet」
「 root のパスワードの変更」
「 LinkStation LS-GL で debian を動かそう」 より 「 4. initrd.buffalo の作成」
なおまだ当方でも HS-DHGL のハックは完了していません。 また当然ですが、この手順は HS-DHGL の 標準的な使い方ではなく、この手順を実行するとメーカーのサポートは受けられなくなります。 この手順を実施して不利益を被っても当方は一切、責任を負いかねます。