サーバを引っ越して見た目はだいぶ落ち着きましたが、 裏ではまだまだ今までほっちらかしてきた「つけ」を払っている状態です orz
 大事なく引っ越しをしたつもりになっていた うちの PukiWiki ですが、 今回のことを機にページ内容の見直しながら、 誤字脱字などをぽつぽつ直していたら、 ページ名が日本語のページだけが編集できないことに気づきました。 閲覧モードでページ遷移はできるのに、編集モードへの遷移に失敗するという状態です。

 PukiWiki では、 Wiki ソースをページ名を文字コードに変換して ファイル名としたテキストファイルにして保存しています。 PukiWiki は 1.4.7 より UTF-8 版(文字エンコードが UTF-8 のページを生成するバージョン)が 同時に配布されていることもあって、 保存ファイルのファイル名変換規則が変更( EUC コード変換だったものが UTF-8 変換に変更になったとか…)になったのかと思いましたが、 結論から言うと違ったようです。
 参考にしたドキュメントは、以下の PukiWiki の総本山サイトにあった ものです。  上記のドキュメントを参考にすると、 要は今回引っ越したサーバ側 PHP の設定において、 HTTP 入力文字のエンコーディングする際のデフォルトを指定する mbstring.http_input の値が、
mbstring.http_input = auto
となっているだろうこと(未確認)が原因で、これを
mbstring.http_input = pass
に変更することで問題は解決するようです。
 ちなみに設定値として auto では ASCII,JIS,UTF-8,EUC-JP,SJIS の順に エンコーディングをチャレンジし、pass はエンコードしない設定です。

 しかし、一般的に mbstring.http_input の値を変更するには PHP の設定ファイル php.ini を変更することが正道ですが、 ホスティングサーバではこの設定をユーザ側が変更することはできないことがほとんどでしょう。 別の方法として、apache の ディレクトリアクセス設定変更ファイル .htaccess で設定する方法があり、 PukiWiki を インストールしたディレクトリ直下にある .htaccess ファイルの末尾に
php_flag mbstring.encoding_translation off
php_value mbstring.http_input pass
の二行を付加することで、PukiWiki が動作する際だけ、 サーバ側の php.ini で設定されている値を変更した状態にできます。
 上記の設定では mbstring.http_input で HTTP 入力文字のエンコーディングを行わない設定に加えて、 mbstring.encoding_translation で HTTP の入力変換そのものを無効にしています。 実際に うちの PukiWiki では、 これで解決しました。 あと注意点としては .htaccess ファイルは必ず改行コードを LF にすることくらいです。

 いや、問題が起こったときには焦りました。また本気で DokuWiki への移行 が 頭をよぎりました (^^;;;>
 とりあえず喉元過ぎたので熱さ忘れましたが、 PukiWiki の次のバージョンアップを 考えなければならなくなった際は、また熱さを思い出すことにならなければよいのですが。。。