Ellinikonblue.com Weblog

夢は夢のまま終わらせない…

Posted on Apr 29, 2008 at 22:15

Debian HS-DHGL を 750GB HDD に換装

 我が家の Debian 化した HS-DHGL ですが、 Debian 化に 成功した際 、 360GB の HDD で実施したため、最近少々ディスクスペースが手狭になってきました。
 HDD の低価格化も進んできたことから 750GB の HDD を新規に購入。これに換装することにしました。  が、これが一筋縄ではいかず、 丸ごとコピーすれば動くかと思いきやこれがだめで、ここから試行錯誤開始。

 結局、USB で新規に購入した HDD を接続し、以下の作業をすることで、 無事引っ越せました。
  1. パーティションを切ってマウント
  2. マウントした HDD に対して debootstrap
  3. debootstrap 完了後、各種環境設定を行い、さらに 新しくできたルート以下の /dev に対して /dev/sda* 及び /dev/sdb* を作成 (元の HDD の /dev/sda* および /dev/sdb* のコピーで OK )
  4. Debian 化した HS-DHGL の起動に必要なファイルを各個コピー
くらいで新しい HDD で起動するようになりました。
 あとは古い方の HDD を USB でつないで元データをコピーすれば引っ越し完了。

 debootstrap 後に /dev/sda* などのデバイスファイルがないと言うところに 気づくまでに時間を要しました。ツボはここかな?
 手間はかかりましたが、ハナっから etch で構築したので、 HDD の中身もキレイキレイ(になったはず)。
 今後またやるときになったら役に立つかと思って、メモっときました。 これを機会にうちの HS-DHGLDebian Hack の記事 もしっかり整備しておくことにします。
Posted on Apr 29, 2008 at 12:22

愚者の論理

「 マイクロソフトやヤフーら 5 社、“青少年ネット規制法案”に反対表明」 ~「法規制は一番最後に来るべきもの」保護者向けの自主活動を開始 ( INTERNET Watch より)

 反対するのももっともです。
 例えばですが、悪質な詐欺を目的としたチラシが配られたとしましょう。 この手の犯罪を取り締まる場合、通常、
  • チラシを作成、詐欺を行っている個人、もしくはグループを検挙する
  • チラシにだまされないよう注意喚起を行う
と言うのが、対策としてはごくまっとうだと思われます。
 なぜインターネットでは「チラシを見せないようにしよう」というロジックになるのでしょう? とんちんかんもいいところです。

 上記の論理で普通に考えると、まずは青少年に害を及ぼすコンテンツを作成して公開している 個人、もしくはグループの検挙にまずは力を入れることが第一でしょう? P2P アプリで著作権侵害を顧みずコンテンツを垂れ流ししている個人の特定には、 そのアプリケーションの技術革新性など無関係に、 また国民の血税に糸目も付けず根こそぎつるし上げる割には、 ずいぶん手ぬるいような気がします。
 またこういうコンテンツに対して、真偽、善悪の区別がつかないような 教育をしていることにもそもそも問題があるとは考えないのでしょうか? この話に限ったことではないですが、 日本の教育は「くさいものには蓋をする」傾向にありますが、 真偽、善悪の区別とは、真なるもの、善なるものだけを知って、 その対を悟ることには限界があります。 青少年が健全に育っていくために本当に大事なことは、 偽なるもの、悪なるものを見ずに育っていくことではなく、 それを見て「偽」「悪」を判断する力を身につけさせることでしょう。

「理想論だ」と言われるかもしれませんが、 その理想論をはじめからあきらめて、安易な妥協案だけをしかも自分たちの責任を回避して、 他者に押しつけるようなどとするこの法案は、 まさに「愚者の論理」と言わざる得ないでしょう。