仕込み方といっても、単純に使う分には解凍して実行するだけです。 ただし、この PortbleGit を USB メモリなど外部メディアに仕込むとなると、 普段使っている Portable Apps 環境に 合わせてやるとさらに便利になります。

 まずインストールするディレクトリは Portable Apps を 仕込んだ USB の PortableApps ディレクトリ以下に、 たとえば PortableGit ディレクトリを作成してここにダウンロードした PortbleGit を展開します。

 解凍した git-bash.bat (バッチファイル)をダブルクリックすると bash が起動するわけですが、このままですと、 git-bash.bat があるディレクトリをホームディレクトリにして起動しますので、 SSH の鍵ファイルや Git の設定ファイルもここに設置しなければならなくなります。

 これでは この git-bash.bat を編集します。
 先頭の @echo off につづけて
set HOME=%~d0\Documents\
cd %HOME%
の二行を追加してください。

 こうすることによって、 Portable Apps Platform における Documents ディレクトリが起動時のホームディレクトリになって SSH の鍵ファイルなどがおけますし、 同様に DropboxPortableAHK仕込んで おけばGitHub にプッシュするファイル群を Dropbox 経由で同期できます。
# 残念ながら git-bash.bat はバッチファイルですので、 Portable Apps Platform のメニューには出せません。

 まぁ Dropbox で連携すれば、 GitHub にプッシュするのを出先でやる必然性はあまりないと思うので、 例えば自宅のデスクトップなどに普通の Git for Windows を設定しておけば済むでしょう。 こちらの方が GUI で使えて何かと便利ですし。
 PortbleGit は必然性があれば、 Portable Apps と ご一緒にご活用ください。
入門git
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