テザリングへの精神的リミッターが外れただけのことで、
機能的には、これまで
Pocket WiFi が担っていた役割を
ドコモ MEDIAS PP N-01D (以下 N-01D )に
集約されただけで、通信速度や通信エリアに関しても
イー・モバイル と
ドコモ とで都市圏にいる限りは大きな差はありません。
しかし、N-01D 単体で常時、
頻繁に使う
Google 系や
Dropbox などのアプリケーションサービスを
使うことができ、またワンタッチでテザリングを ON にして、
いつでも様々なデバイスがネットワークリーチャブルとなり作業ができるようになりました。
これまではまずは
Pocket WiFi をオンラインにしてから、
iPod touch や
LifeTouch NOTE を取り出してと、
あれをするときはこれ、これをするときはあれと取り出してはしまい、しまっては取り出ししていましたが、
今は常に N-01D からの操作から始まるので、自分とデバイスの心理的相対距離が
俄然、近くなったような気がします。
この意識的な変化は自分の想像を超える「変革」でした。
今の携帯キャリアが目指しているように何にでも回線契約を紐付けて、
どんなデバイスもネットワークリーチャブルにするという方向性も一手だと思いますが、
これは昔、何にでも Ether の口を持たせてネットワークリーチャブルに…
という思想の無線版としか思えません。
無線 LAN ならともかく、キャリアとの契約が紐づくものをあっちこっちに内蔵されても、
正直、管理が面倒になるだけです。
# 携帯キャリアとしては契約したことを忘れてせっせと基本利用料だけ払ってくれれば
よいのかもしれませんが…
単にアプリケーションの実行環境であれば、今の PC がそうであるように、
そう遠くない将来、閉息感が漂い始めるでしょう。
アプリケーションの実行環境としてのパワーを増強していくだけでなく、
今のようにバッテリーの残り容量を気にすることなく、常にテザリング ON の状態で持ち歩け、
もっと意識しなくともスマートフォンがゲートになってネットワークに繋いでくれる
この「テザリング」という機能を、
ごく一般の人が当たり前に使って様々なデバイスと組み合わせて使うようになったとき、
新しい世界が開ける気がしてなりません。
N-01D にして本当に良かったことは携帯キャリアの端末の虜から自分が解放されたことで、
日本ではテザリングを封じられている iPhone ではなく、
ただこの一点で N-01D(Android) を選択したことは正解だったと思っています。