Facebook のように、 ネットの人格とリアルな人格を結びつけようとするサービスが ブレイクスルーを起こす。。。 ならば、今の Facebook 以上の 変革を起こすにはどうすればいいのでしょう。

 そもそも Facebook もそうですが、 SNS(Sorcial Network Service) とは言いますが、 何を持って「 Social (社会的、社交的)」といっているのでしょう?
 2ちゃんねる に代表されるような掲示板が、 (基本的に)どこのだれかも知らない人が壁に書いたメッセージを 眺めているようなものだとすれば、 今の SNS サービスはたまたま同じバスに乗り合わせた人々がお互い適当に自己紹介して、 コミュニケーションをしているようなものだとしか思えません。 Facebook ですら 実名をさらしているとはいっても自己紹介の域は脱しているとは思わないわけです。
 自己紹介をしてコミュニケーションをとることを「 Social 」と呼ぶのであれば、 今の SNS はまだまだ社会性の低いサービスだとしか言いようがないような気がします。

 今の SNS サービスの中のユーザーは、運営側から見れば、 どのような有益な情報を提供しようと、 実社会でどんなに有名な人であろうが単なる「ユーザー」でしかありません。
 また無償のサービスをそのユーザーに提供することでユーザー数を稼ぎ、 それをメディアとして広告収入など得て運営側は収益を得るわけですが、 通常、サービスを利用する側のユーザーが収益を得ることはありません。 つまり SNS の中での役割は運営者とユーザーしか存在しないのです。
 これでは「主従」どころか単なる「隷属」です。
 しかし、サービスを無償提供してユーザーを集め、運営者は広告収入で収益をあげる。 人は代償を支払うことのない広告を見続けることによって無償でサービスを受け続ける、 すべてがこれで成立するわけがありません。
 しかも、多少、異なるサービスを提供したところでたとえば、 どこへ行っても単なるユーザーですから、 結局、 Facebook を越えることはできません。 このモデルで勝てるのは1サービス1会社となることが明白でトップに立てば 寡占化も思うがまま、それが今のネットビジネスだからです。

 しかし、ここまで考えを俯瞰できると現状を打破することは意外に簡単に思えます。 つまり、ユーザーにユーザー以上の「役割」を与えてあげればいいのです。
 運営者にとって有用な情報を提供してくれる、 もしくは広告塔になってくれるリアルに名の売れたユーザーには報償を与える… そういう「隷属」から「主従」の関係くらいになれば、 今の SNS とは大きく異なるサービスモデルが構築できるのではないでしょうか?

 ということで、先般、「廃れた」と表現したグルメサイトの再構築を例にとって、 次回、ビジネスモデルを展開してみたいと思います。 イメージは「グルメギルドを作ろう!」です。
 お楽しみに (^^)