「 楽天、 185g の電子書籍端末『 kobo 』を 7980 円で 7 月 19 日発売」INTERNET Watch より)

 何でしょう。この 楽天 からの発表の不自然さというか、 中身のなさと言うか、とにかく消化難な内容です。

 まず日本語対応の Kobo Touch が 7,980 円で発売されます。
 わずか 185g 、無線 LAN を搭載したタッチスクリーン電子ペーパーの電子書籍端末が 1 万円を切る価格で 登場する。これで高止まっていた日本の電子書籍端末も低価格が進むかもしれません。
 これはいいです。

 さて問題はこの Kobo Touch 向けに提供されるコンテンツ、電子書籍です。
「 Kobo Touch 」向けコンテンツは、小説、エッセイ、ビジネス書、コミックなど幅広いジャンルを取り揃え、 日本語以外のコンテンツを含めて約 240 万冊。
 240 万冊???それってすごくない?っと思ったのも一瞬、「日本語以外のコンテンツを含めて」って、 それ今現在、Kobo がすでにワールドワイドで展開している電子書籍の数ですよね。 「日本語以外」って、「以外」の方に含まれるのが日本語なのではないでしょうか?

 と思って読み進めると…
サービス開始当初の日本語コンテンツ数は 3 万冊
 やっぱりか orz
 以前調べたのですが、日本の出版される書籍は年間 7 万冊あるそうです。 またちなみに先発の ソニーReader Store は現在、 すでに 3 万 5180 点の品揃えがあるそうです。
 英語が公用語の 楽天 さんでは問題ないのでしょうが、 私のように日本の標準語も怪しい人間からすると「今までと何が違うの?」というのが正直な感想。

 その上、楽天 が既に投入している「 Raboo 」との統合ものちのち、 コンテンツを Kobo のプラットフォームから配信するため、 「消費者の反発もないと思う」ので消費税上乗せなしで、 ブックリスタ との連携もうやむや。
 このあたりものすっごく歯ごたえがあって、無理に飲み込むと消化不良を起こしそうな話ですが、 それでも 7 月 19 日には発売するそうです。

 そもそもなぜ 7 月 19 日なのでしょうか?
 Amazon.co.jp の Kindle 登場に先んじるのであれば、 今日から出荷を開始してもいいはずです。
 それにこういう「大発表」って通常、月曜日にはやらないんです。 最終の段取り合わせを前日にしといた方が間違いな訳で、必然、火曜日以降になるんですよね。。。ふつう。
# 当然、金曜日にもしません。問い合わせの対応が翌週になるといろいろ「冷める」ので。

 登場の華々しさの割りにばたばたと見切り発車的印象しか受けないのはなぜでしょう?
 私の性格が曲がっていることはさておいて (^^;>

 さて、他にもいろいろ動き始めてますが、 次はどこが動くのでしょうか?興味は既にそちらに移りました m(_ _)m

「 定点観測:『 GALAPAGOS STORE 』と『 Reader Store 』の“蔵書点数”を比べてみた ( 6 月 29日 編)」ITmedia eBook USER より)
「 角川『 BOOK ☆ WALKER』で小学館やスクエニなど 13 社が電子書籍配信へ」INTERNET Watch より)