Intel の次世代 Centrino プラットフォーム Sonoma は待たずにノート PC の更改に踏み切ることにしました。

 職業柄、やはりノート PC をもって歩いた方が、 安心感があるというのが第一で、待っていられないというのが 最も大きな理由です。
 が、現状の Centrino と次世代 Sonoma プラットフォームを比較すると、 以下のフィーチャーが変更になるといわれていて、それが実際に 待っているだけの価値があるものだとは思えなかったという理由もあります。
  • FSB が 533MHz にアップ
     これによってさらにハイパワーな CPU が載ってくることが予想されますが、 重量的にバッテリーの容量の上限が決まっている現状で、ハイパワーと引き換えに 駆動時間が短くなることが容易に予想できます。 現状では多少のパワーよりバッテリー駆動時間を優先したい。
  • DirectX9 対応の GPU コアを内蔵
     これによって、Microsoft の 次世代 OS "Longhorn" への対応も可能になりますが、これが登場するのは おそらく早くて 2006 年末と言われ、それでも持ち歩いて最も使用時間が長くなる ノート PC 環境を即座に移行するとは思えません。となると、今すぐに更改すれば、 次の更改のタイミング(三、四年後)で OS ともども移行すればよいと思います。
  • DDR2 メモリインターフェイス対応
     ノート PC の場合、GPU とメインメモリをシェアするアーキテクチャに なっていることが多く、より大きいメインメモリ帯域は魅力ですが、 DDR2 になる代わりに内蔵される GPU も DirectX9 世代のものになり、 より広い帯域を食うのであれば一緒かと。おまけに、GPU が要求するメモリ帯域を 限界まで使うようなアプリケーションをノート PC で 動作させることもないでしょうし、DDR2 メモリのコストがかさむのは デメリットになる可能性すらあります。
  • ATA インターフェイスが SerialATA に
     現状、パラレル ATA の帯域を使い切るほどの転送速度を誇る 2.5 インチ以下の HDD がない以上は必要ないでしょう (超軽量ノート PC の場合は HDD を載せかえることもほとんどないでしょうし…)。
  • PCI Express 対応になる
     ノースブリッジとサウスブリッジ間の帯域が広くなって、 パフォーマンスが上がることは魅力ですが、ノート PC の数少ない拡張手段となる PCMCIA が使えないフォームファクタになってデメリットとなってしまう 可能性があります。
 やはり日ごろ持ち歩いて使用時間が長くなるノート PC 。 性能より安定性を求めた方が後で後悔が少なそうです。 Yonah まで待っていられそうもないですし。

参考
PC Watch 笠原一輝のユビキタス情報局
「 2005 年の Centrino は Yonah ベースの『 Napa 』へ移行」