( 「
iPod shuffle に関する個人的見解 part.2 」 からのつづき)
それでは iPod
shuffle とは何なのか?
この商品はただの「iPod の廉価版」
ではないと考えます。
実際、「音楽を聴く」という行動において、人間側のスタンスは
「鑑賞する」場合と「聞き流す」場合に別れると考えます。
前者の場合は「聞きたいときに聴きたい曲を」という
iPod のコンセプトは
確かにしっくりきます。
ですが後者のように「聞き流す」という場合、
iPod にもプレイリストという
仕組みはありますが、基本的には「選んで聴く」というスタイルに縛られます。
ところが、iPod shuffle は
根本的に選ぶと言う作業が必要になっても楽曲データを転送する際だけで、
言うなれば iPod が
iTunes の
機能そのものを切り出した 「パーソナルジュークボックス」 であるならば、
iPod shuffle は、
自分のリクエストだけを聞いてくれる 「パーソナルラジオ」 のようなもので、
コンセプトそのものが全く違う商品であると思うのです。
また得てして、「聞き流す」シチュエーションでは、
iPod すら大きすぎる
と思えることが多く、フラッシュメモリプレーヤである
iPod shuffle の
フォームファクタもマッチするのではないかと考えます。
現状、このような
iPod shuffle のコンセプトが、
すべての購入者に理解されて売れているとは思いませんが、
時間が経てば iPod とは
明確に棲み分けできる商品として定着すると思われます。
だからこそこれまでのフラッシュメモリプレーヤではなく、
iPod shuffle を
個人的にも使ってみたいのです。
Posted on Jan 29, 2005 at 00:17