今回、メインのデスクトップの環境を Windows 10 へ 移行するにあたり、プラットフォームを Skylake 世代に入れ替えたわけですが、 ここで一番の懸念事項になったのはストレージの移行です。
Image:20130216beforeSSDPowerUp2.jpg
 オペレーティングシステム自身はクリーンインストールするつもりだったのですが、 古くからの習慣で、ドライブは最低 2 パーティションに分け、 片方をシステム、他方をデータドライブとして使うようにしています。
 クリーンインストールするのでシステム側はフォーマットし直すのですが、 データ側は可能であれば、そのままの状態で移行できないかと考えていました。

 これもシングルドライブでパーティションを切り直さなければ、 何も考えることなくできる話なのですが、自宅のデスクトップは、 2 台のハードディスクで RAID1 (ミラー)を構成したボリュームに SSD でキャッシュ (ISRT/Intel Smart Response Technology) をかけていて、 また RAID コントローラーはオンボード(チップセット内蔵)のものを使っています。

 そもそもマザーボードを変えて、ミラーボリュームを認識するのか?
 意外にネットで調べても「大丈夫」と太鼓判を押す記事は見かけなかったんです。 なので不安半分で、一応、別途 HDD を買って、移行前にフルバックアップをとって挑みました。

 ところが、実際、マザーボードを ASUS P8H77-M PRO から H170M-PLUS に 変えて PC を組み上げてみると、あっさりミラーボリュームを認識しました。

 ただ以下の 2 点、注意事項があります。
  1. ISRT は移行前に解除しておく
     Windows 10 のインストールが終わって、 ISRT を有効にしようとキャッシュに使っていた SSD を繋いで、 Windows 10 を起動したとたん、修復が始まってしまいます。
     すぐに気がついて止めて、一度 ISRT を解除して、SSD を初期化、 再度、ISRT を有効にして事なきを得ましたが、キャッシュ用 SSD は Windows 10 移行前に、 ( Windows 7 の状態で)ISRT を解除して、初期化しておくことをおすすめします。
  2. Windows 10 で IRST(Intel Rapid Start Technology) は サポートされない
     Windows 10 の起動は十分に速いですが、 より早くなればと思って IRST も有効にしようとドライバーを探しましたが、 IRST は Windows 10 でサポートされないようです ( インテル のサイトのどこかで見ました)。
    SSD は使える分だけ ISRT のキャッシュとして使いましょう。
 何かの拍子にクリーンインストールする際、忘れているような気がするのでメモっておきます。
# IRST/ISRT 用に使っていた SSD 初期化の方法は以前、 メモってあるのでそちらを参照して下さい m(_ _)m Ellinikoblue.com Weblog 「 diskpart.exe の使い方」