「 Webkit ベースに生まれ変わった『 Sleipnir 3 for Windows 』 v3.5 の正式版が公開」窓の杜 より)

 ブログを更新したりするときの積極的な情報収集には Firefox を、 その他普段のウェブ閲覧には Google Chrome を使うようになって、 Sleipnir 3 for Mac を使わなくなりました。

 これは Mac 環境だけの話ではなく、 Windows 環境でもそうで、最近はポータブル版として持ち歩ける v2.9.10 か、 Android 版しか使っていません。
# iPhone 版はそもそも iPod touch を最近、 アプリケーションプラットフォームとして使っていませんので…

 Webkit ベースで生まれ変わった v3.5 も期待していた方向性とは違うものが出てきてしまいました。 個人的に期待していたのはウェブサービスとの連携強化ではなく、使い勝手の向上でした。

 簡単な例を一つ挙げるとページの「戻る」「進む」のジェスチャーオペレーションです。 何と Sleipnir 3 ではこれが 2 オペレーションなのです。
 通常、 Mac 向けのブラウザって通常、ページの「戻る」「進む」は左右の二本指での左右のスワイプが普通で、 Sleipnir 3 では このオペレーションはタブの切り替えなのです。
 正直、あり得ません。普通に考えればページの「戻る」「進む」とタブの切り替え、 どっちの方が頻度が高いかということなどすぐにわかるでしょう。

「カスタマイズできるから自分で変えればいいやん」
 確かにそうなんですが、それってソフトウェアの設計における基本を間違えていませんか?

 Sleipnir 3 に限った話ではないのですが、 カスタマイズできればデフォルトはどうでもいいと考える、 コンピュータに精通した人ほどインターフェイス設計で陥りやすい罠のように思います。
 何もせずインストールした状態で十分に使いやすい。 その上で、カスタマイズすればさらに手になじむ道具になる。
 思い込み半分以上ですが、自分が設計するソフトウェアはそうありたいと思いますし、 自分の使うソフトウェアもそうであって欲しいと思います。

 Sleipnir を 使い始めた理由が、当時、レンダリングエンジンとして Trident を採用しながら デフォルトでも十分に使い勝手のよかったからで、 生まれ変わって抜きん出た使い勝手を実現するようになったら、 また改めて試してみたいと思います。
# ポータブル版や Android 版は引き続き便利に使わせていただきます m(_ _)m