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 前回までで、親テーマと同じ動きをする子テーマを作るところまでお話ししましたので、 いよいよこの子テーマに対して、手を加えていきます。

 まずはパンくずナビゲーション (breadcrumb list)を付加する方から。
 今回採用した Graphy と言うテーマ、 ほぼ唯一と言っていいほど、今時のページ構成を考えると「なぜないんだろう」と思える機能で、 備わってないのが、このパンくずナビゲーション。
 パンくずナビゲーション、もしくはパンくずリストは 個別ページを見たときに、サイト内での位置を示し、サイト内での遷移をサポートするものです。

 WordPress の場合、 テーマがこのパンくずナビゲーションの機能を備えていなくても、 この機能を実現する方法はいくつかあって、今回は Breadcrumb NavXT という プラグインの力を使って実装しました。

 そんなに複雑な機能を提供するプラグインではないですし、 Breadcrumb NavXT の 設定に関しては、以下のサイトをご参照下さい。

AdminWeb 「 Breadcrumb NavXT プラグイン(パンくずリストの表示)」

 問題はこのプラグインを導入すると、生成されるパンくずナビゲーションを表示させるために、 以下のコードを適切な位置に挿入しなければいけないところにあります。
<div class="breadcrumbs">
    <?php if(function_exists('bcn_display'))
    {
        bcn_display();
    }?>
</div>
 通常、 WordPress のテーマを構成するファイルは 多数のファイルで構成されており、例えば、今回例に挙げている Graphy だと 60 ファイルくらいあります。
 この中から適切な場所に表示するためには、どのファイルを変更すれば良いのか? ある程度、テーマがどういう仕組みで構成されているのかわかっていないと出来ません。

 事前にページの上部に表示させることを決めていたので、 header.php を触れば良さそうだということはなんとなくわかったので、 今回は事なきを得ましたが、このようなテーマをカスタマイズしなければ 機能を提供できないプラグインの採用は、 よくよく WordPress のテーマの仕組みを 理解していないと難しいと思います。

 では実際、前回、たった二つのファイルしか作らなかった子テーマを、 どのようにカスタマイズしていくのか、次回、具体的に説明します。

Ellinikonblue.com Weblog
「 WordPress 仕事で得た知識: Graphy カスタマイズ #2 」
「 WordPress 仕事で得た知識: Graphy カスタマイズ #1 」
「 WordPress 仕事で得た知識: Graphy カスタマイズ #0 」