「 SCE 、次世代携帯ゲーム機『 NGP 』発表。年末発売」 - 3G/5 型有機 EL/ 背面タッチパネル。「手のひらの上の革命」 ( AV Watch より)

 SCE (ソニー・コンピュータエンタテインメント) 次世代携帯型エンタテインメントシステム「 Next Generation Portable (NGP) 」 (コードネーム)が発表されました。
 CPU ARM Cortex-A9/GPU PowerVR SGX543MP4+ に高解像大画面の有機 EL ディスプレイ、 ネットワークインターフェイスも WiFi/Bluetooth 、果ては 3G ネットワークにも対応し、 加速度、ジャイロ、 GPS とセンサーの類も満載。
 年末発売と言うことで、予定価格も発表されていませんが、 近々発売される ニンテンドー 3DS よりは高価ものになるでしょう。

 また同時に PlayStation のゲームコンテンツを NGP をはじめとする PlayStation 以外のデバイスにも展開する 「 PlayStation Suite 」も発表されました。 まずは Android 2.3 以降に展開されます。

 しかし…これは一体なんでしょう?
 鳴り物入りで発表された NGP とは、 実は PSP/PSP Go の後継機ではありません。 なにせ PSP 用の UMD メディアの資産は使えませんし、 PSP Go は悲しいかな受け継ぐほどの資産は作れていません。
 NGP は登場時に用意される専用のソフトもしくはサービスから コンテンツを供給されなければ利用することはできません。

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 また ニンテンドー 3DS は搭載しなかった 3G ネットワーク機能を搭載していることも気になります。
 まだ 3G ネットワークとは言ってもどういう回線、料金プランが提供されるかはわかりませんが、 ゲームコンソールのために 3G 回線を契約するまでのモチベーションをユーザーに与えられるのでしょうか?
 NGP 向けにデータ専用回線/料金プランを用意するにしても、 おそらくはテザリングなどもできないでしょうから、 そうなると月額は相当安い回線を用意しないといけません。
 逆に通話もできる一般回線であるとしたら、 スマートフォンと NGP とどちらを持つかということになってしまいます。 なにせ PlayStation Suite でスマートフォンにもコンテンツを提供してくれるというのですから、 それでも NGP を選択する動機がなければならなくなります。

 PlayStation Suite は SCE がゲームコンテンツパブリッシャーとしての 存在感を示すための戦略として面白みもあり、なるほどと思わせるビジョンですが、 NGP はなんでしょう? おそらく初期は生産コストのあわないほどのど派手なスペックを駆使し 手のひらの上で映像的にリッチなゲームができるだけの代物でしょうか?

 確かに年末までまだ時間はあります。 この疑問を SCE はこの一年で解決してくれるのでしょうか?

後藤弘茂の Weekly 海外ニュース 「 SCE が新ポータブルゲーム機『 NGP 』に至るまでの道のり」PC Watch より)