「 英 EMI が“ DRM 無し”音楽配信を実施」AV Watch より)
「 東芝 EMI、DRM なし販売は『検討中』」ITmedia より)
元麻布春男の 週刊 PC ホットライン 「 Apple が後押しした DRM 無し音楽配信への道」PC Watch より)

 英 EMI が踏み切った英断、 一消費者としては喜ぶべき決断だと思います。 このニュースに対して思ったことが二つ。

 一つはニュースを見た瞬間、日本は除くだろうなと思えば案の定。 世界の潮流からは外れていくばかり…という気がしてなりません。
 二つ目。この手の海外の音楽配信ビジネスの大胆な転換が起こるたびに言われることが、 上記の PC Watch の コラムにあるような以下のようなコメント。
デジタル放送に対する画一的なコピーワンス制限といい、 どうして日本のユーザーはイビツな形でDRMを強要されるのか。 日本のユーザーは大人しすぎるのかもしれない。
 日本のユーザは大人しすぎる?
 では聞きますが、日本の消費者団体が損害賠償以外で、 消費者の権利を純粋に守るような裁判で勝った判例って、 そんなにたくさんありましたっけ?
 私個人が知らないだけかもしれませんが、 企業対企業ではなく個人が寄り集まって、消費者の損害ではなく、 権利を守るために行動を起こすための道筋がそもそもないような気がします。
 日本のユーザはおとなしすぎるというならば、 上記のようなコラムを書けるだけの情報を持つ人たちこそ、 先頭に立てとは言いません、どうすれば日本のゆがんだところを補正できるのか、 その道筋程度は示してほしいものです。

 ものを買わないというのはだめですよ。
 それは本当にすばらしい音楽を創っている方々のためにもなりませんし、 これまでの経緯からしてゆがんだ DRM を推進する口実を与えるだけですしね。