「 KDDI 、携帯&パソコンの統合ポータル『 au one 』」ケータイ Watch より)
「 KDDI 高橋氏『 au one で PC と携帯電話を一体化したサービス拡充を』」
「 KDDI 、 Gmail 採用など PC ・携帯対応の新ポータル。 DION は au ブランドに」
(以上、 Broadband Watch より)

 これはひょっとすると「革命」かもしれません。
 いよいよこの日本で、世界一重装備な携帯電話とインターネットサービスの「本気の」 融合がここから始まる予感がします。

 これまで「世界の最先端を突っ走る」と評された日本の携帯電話は、 メールやウェブと言っても、携帯電話だけでやりとりできるメールで、 携帯電話でだけ閲覧できるウェブでした。
 PC と連携して…などと標榜することはあっても、 それはキャリアが保証するものではなかったような気がします。
 なぜなら携帯電話のサービスは、端末機能と結びついたもので、 新しいサービスが始まれば、ユーザには新しい端末を買ってもらうことが大前提であって、 情報だけが一人歩きして、携帯電話より優れたデバイスに 連れ去られては元も子もありませんから、そのためには携帯電話で取り扱う情報は 携帯電話の中に「虜」にしてしまう必要があったからです。

 しかし、昨今、販売奨励金制度是非がやっと論議されるようになって、 またここまで普及し、老若男女各個人が身につけられるようになった携帯電話に代わるデバイスは 早々現れるものではないという現実が確固たるものになってきて、 いよいよ携帯電話に「虜」にされていたデータは、 Google が提供する ウェブアプリケーションを介して解放され、より手軽に PC でも共有できるようになります。 しかもこれは携帯電話キャリアが保証するサービスです。 これは十分に革命といえるでしょう。

 現状、ポータルとメールサービスを中心に語られていますので、 過度の期待を抱きすぎと言われそうですが、 期待を抱かざる得ない理由が二つあります。
 一つはバックについているのが Google と言うこと。 米国では Google フォンという 電話サービスを展開するのではないかと噂される Google としては、 「世界最先端の端末」が実働する日本市場を格好のテスト環境と 考えていても不思議ではありません。 今までの日本の携帯電話ビジネスの常識など消し飛ばすほどのサービスを au に提案してくるかもしれません。

 そして、もう一つは用意しているという発言が以前あった au のスマートフォンの存在。 もしこの au one と結びつけば…これまで全世界的に見ても 端末デバイスばかりに注目が集まるスマートフォン市場において、 ネットワークサービスと完全に融合したスマートフォンが登場するかもしれません。
# その端末開発パートナーは、これまではスマートフォンを発表したことはないですが、 Windows Mobile 端末の 開発経験があり、かつ古くからの au の端末供給先の こちら だと思うんですが… (これは全く個人の妄想)

 久々に夢が膨らむネットワークサービスです。
 開始時には早速、アカウントを作らせてもらおうと思います。 期待を裏切るときはよい方に裏切ってください。 私ごときの想像を絶するくらいに…