発表以来、話題の多かった イー・モバイル の Pocket WiFi S がようやく 1 月 14 日から発売が開始されました。

 すでに周知の事実ですが、ハードウェアとしては 昨年末に 日本通信 から発売された IDEOS とほぼ同等で、「 Pocket WiFi 」と称してはいますが、 モバイルルーター用途にソフトウェアで使いやすくカスタマイズされた テザリングできる Android 2.2 搭載スマートフォンです。
 しかし、 Pocket WiFi という名を冠しながら、 スマートフォン向けの料金プランしか選択することができず、 おまけにこのスマートフォン向けプランには データ通信専用プランの「バリューデータプラン」にあたるプランがありません。

 そして、気になったのは Pocket WiFi S 発売イベントでの以下の発言です。
日本通信の IDEOS を持ち込んでイー・モバイル回線を契約したいというユーザーには? という問いに「(回線契約は)提供しない」と述べた。
 つまりは イー・モバイル は データ通信専用でこの Pocket WiFi S というハードウェアを 少なくとも現在は利用させる気はないと聞こえます。
 Pocket WiFi などデータ通信端末を格安のライトプランに 100 円 PC までつけてばらまいて回線数を伸ばしてきたわけですが、 これらのユーザーの ARPU を向上させるために、スマートフォンブームに乗って うまくライトスマートフォンプランに移行させ天井に達してくれればそれでよし、 あわよくばこれを機会にスマートプランに…などという皮算用でしょうか?
 つまり(使われない)データ通信オンリーの売り方から脱却を模索しているのでしょう。

 もしそうだとしたら、個人的に購入するとしたら IDEOS ですね。 いつでも イー・モバイル と縁が切れる方がより魅力的に思えますから。。。