うちでは NAS4Free で 実容量が実に 9TB + 2TB ものストレージを集約していて、 先般、 Raspberry Pi 2Fedora をインストールして NAS アダプター化した際も 1TB のハードディスクを繋いで、 (もちろんまだ十分に空きがある状態で) Samba で共有している訳なんですが、 数十 GB クラスのファイルを一気に転送しようすると、 「空き容量が足りない」と言うメッセージが表示され、一気には転送できません。

 これは Samba が共有設定されている ディレクトリのあるディスクの空き容量を返してしまい、 設定されているディレクトリ以下にどんなに大きな空き容量のあるディスクをマウントしても、 Samba はこれらを合計して空き容量とはしてくれないためです。

 Samba 内部のコマンド dfree が こういう動きをしてしまうことが原因らしいのですが、 これを回避する方法もあって、設定ファイル /etc/samba/smb.conf に以下のように記載します。
[global]
:(略)
  dfree command = /etc/samba/dfree.sh
:(略)
 その上で、/share を共有するとして、以下のような /etc/samba/dfree.sh ファイルを作成して、 実行権限を与えておきます。
#!/bin/bash
df | grep /share | gawk '{i= i+ $2}{j = j + $3}END{printf "%d %d \n",i,j}'
 ただこれ、global セクションに設定を記載する上に、 dfree.sh にディレクトリ名を書き込んでしまうもので、複数のディレクトリを共有する設定をする場合、 このままでは使えそうにありません。

 今のところ、不可避で致命的な問題ともなっていないですし、ぱっと名案も浮かばないので、 こういう問題があると言うことだけ認知しておくだけにして、 実際には Samba の設定を変更していません。

 ひとまず、共有するディレクトリのあるディスクはできるだけ余裕がある状態にしておくことで、 回避はできそうですが、 Raspberry Pi 2 は 所詮、メインのストレージが microSD カードですからね…やっぱりどうしたって限界が… 困った問題です (_ _;>

マスタークドウのページ 「 samba のフリーエリア (dfree) の問題。」