ただし、ハードディスクの交換作業においてコマンドラインインターフェイスでの 操作は必須です。グラフィカルユーザーインターフェイスではすべての作業を完結することはできません。
そのため、事前に SSH は必ず有効にしておいてください。
では、以下に交換手順をまとめます。
- 本体( NAS4Free がインストールされている PC )を シャットダウンします
- 交換する対象の HDD を交換します
- 本体を起動します
- NAS4Free の設定画面にアクセスし、
ディスクマネジメント画面(管理メニューの「ディスク」 - 「マネージメント」で表示)で
表示されているディスク情報を一旦全部削除してから、再度、「ディスクのインポート」を実行します。
各ディスクの細かい設定(スタンバイ時間など)はここで再度設定しておきます - ZFS 設定画面(管理メニューの「ディスク」 - 「 ZFS 」で表示される画面で「設定」タブを選択)で
「検出」タブを選んで、「ディスク上の ZFS 設定をインポート」を実行します。
インポート実行後、 HDD を交換したプールが状態が「 DEGRADED 」になっていることを確認してから、 「同期」タグへ遷移して、「同期」を実行しておきます。
以降は SSH で NAS4Free がインストールされている PC にアクセスして、 スーパーユーザー権限で以下のコマンドを実行します。
# zpool replace tank da1上記は HDD を交換したプールが「 tank 」で交換した HDD が /dev/da1 として認識されている場合の例です。
このコマンドを実行すると、プールの再構築が始まります。
今回、当方では 1TB HDD でミラーリングしていたプールの HDD を、 上記の手順を二回繰り返して、すべて 2TB のものに置き換えました。 その後、以下のコマンドを実行することで容量の拡張も無事行えました。
# zpool online -e tank da1 da2上記の例は、 /dev/da1, /dev/da2 でミラーリング構成されたプール tank の容量拡張を実行する場合の例です。
ひとまず、当方ではここまでして、 やっと ラトックシステム RS-EC32-U3R に HDD を装填して構成した ZFS プールの容量がめでたく倍( 1TB → 2TB )になりました。
さぁ次こそは Intel D34010WYK で VMware vSphere Hypervisor に チャレンジだ!
…それにはもうちょっとやる気の充填が必要かも… orz
Ellinikonblue.com Weblog 「 NAS4Free で SSH を有効にする」