ひょんなことからまとまったお金が用意できることになったので、 この機会に椅子を買おうと思っています。
「勝手に買え」
と言われそうですが、そう言わずにおつきあいください。 この椅子というのがただの椅子ではないのです。

 購入を検討している椅子とは、岡村製作所Contessa です。 そのお値段、なんと 約 15 万円 。 一脚の椅子に 15 万です。それはもう一大決心です。

 元来あまり肩こりや腰痛などに悩まされるタイプではないのですが、 それでもホームセンターで 980 円で買った木製の丸イスではさすがに辛い。 長時間座っていると、明らかにそのせいだとわかるほど、座面の形通りにおしりが痛くなります。
 このため、少々ましな椅子を買おうと常々思っていたのですが、 調べれば調べるほど、数年前に当時の会社のボスが座っていて、 深夜一人の残業時に無断で使わせていただいていた Herman Miller 社アーロンチェア (Aeron Chairs) の座り心地を思い出してしまい、 中途半端な椅子を買うことを思いとどまっていました。
 この アーロンチェア という代物、もし機会に恵まれたら、座ってみることをお勧めしますが、 とにかく椅子の概念が変わります。 月並な表現で恐縮ですが、まるで「雲に座った」ような感触を味わえます。 一度座ったら頭が忘れても、身体が憶えてます。それくらい強烈です。

 今回、資金を調達できる目処がついて、最初は アーロンチェア を… とも思ったのですが、いかんせん アーロンチェア はでかい。 ということで、同等クラスの椅子で日本の住宅事情に則したものとして、 岡村製作所Contessa に以前から目を付けていました。
 しかし、いざ購入可能となった今回、 同じ 岡村製作所 の製品でも、 (構成にも依りますが)約 10 万円弱で購入できる Baron が 気になり始めました。 安物買いの銭失いはしたくないですし、かといって価格差以上の価値がはたしてあるのか、 製品情報をウェブで眺めているだけでは到底分りません。

 そういうわけで、去る 3 月 20 日、大阪心斎橋にある 岡村製作所のショールーム まで出向いて、座わり比べてきました。
 やはり座ってみないとわからないものです。 あまりうまく表現できないのですが、座った瞬間の安定感が Contessa と その廉価版 Baron では 雲泥の差がありました。 同じ GIUGIARO DESIGN で見栄えこそ似てますが、それはもう価格差以上の感覚です。
 また アーロンチェア と比較しても、展示品と言うことでやや堅めのセッティングになっていましたが、 ほぼ同等の座り心地で、身体の小さい私としては Contessa の方がぴったりくるような感じです。 リラックスしたいだけ場合は、大きい アーロンチェア の方がいいかもしれませんが、 PC の前に置いて作業をすることを前提にする場合は Contessa の方がよいように思います。
 いろいろ迷っていたことを身体で確認して判断でき、 会社を休んでまで行った価値は十分にありました。

 それでもまだ アーロンチェア と天秤にかけてますが、 サイズとデザインからおそらく Contessa を 購入することになるだろうと思います。
 予定している資金の調達が完了したら即発注!今から本当に楽しみです。