「
Mozilla 、『 Firefox 』リリースサイクルを短縮へ -- その狙いと影響」
(
CNET Japan より)
Firefox 4 が
リリースされた ばかりですが、
今年中に 7 までバージョンが進む…なんて話があるそうです。
開発に関わる人間でもないですが、一ユーザとして賛成はできないですね。
Chrome の開発スピード、
そこから生み出される成果物に関しては、
確かにどきどき感があり、新鮮味があります。ただそれは興味本位のものです。
ウェブアプリケーション全盛の今の時代(この時代が長く続くとは思っていませんが)、
ウェブブラウザはすでに一アプリケーションではなく、
性質的にオペレーティングシステムにも似たものになりつつあります。
考えてもみてください。年に Windows や Mac OS が三回も
バージョンアップするなどと言う話は冗談だけにしてほしいと思うでしょう?
それでなくても
Firefox の場合は、
拡張機能などのアドオンの互換性の問題がバージョンアップのたびにつきまとい、
今回の 4 リリースでも以下のようなことが話題になるくらいです。
「
Firefox 4 のアドオン対応状況、 83 %のアドオンは対応済み」
「
【やじうま Watch 】 Firefox 4 のアドオンの互換性チェックをスキップする方法 ほか」
(以上、
INTERNET Watch より)
Firefox を
ブラウザ単体で使っている人はほとんどと言っていいほどいないでしょう。
アドオン、特に多数の拡張機能があってこその
Firefox です。
隣が派手にやってるからうちも…
なんてことでバージョンアップの回数だけを上げるなんて話ではないとは思いますので、
全面的に反対というわけではないですが、それでもこれらの不安を解消してから、
徐々にペースを上げていくべきです。
開発にスピード感がないのは開発スキームや、
ましてやバージョン番号の問題ではないはずです。
もうちょっとしっかりした明確なビジョンを、
開発に関わる人だけではなくエンドユーザにも示してほしいものです。
最後に蛇足になりますが、
Make Link は
3/24 に 4 対応版がリリースされましたが、
未だ 4 対応がなされていない拡張機能のバージョンチェックを回避する方法として、
Nightly Tester Tools を
使うなどの方法もあります。
しかし、こういう拡張機能を猫も杓子も使うことを強要するようにならない程度に、
今後も
Firefox が
よいブラウザとなっていって欲しいと思います。
# 蛇足の蛇足:
Make Link に限って言えば、
ちょっと調べているときに派生バージョンを公開しているところを見つけました。
Shadow912's Mozilla/Firefox
日本語版拡張置き場
「
Make Link 10.12 mod for Firefox 4 」