今回、 writebackplus プラグインの導入して、
blosxom を運用し始めた時から感じていた個人的な思いが、
非常に明確になりました。
そもそもオリジナルの blosxom はあまり多機能ではなく、
それ一つで完結する類のソフトウェアではありませんし、
だからこそプラグインという仕組みが用意されている訳ですが、
それゆえ perl といわず、プログラミングに縁遠い人や
HTML/CSS をエディタを使って書いた経験のないような人にとっては、
非常に敷居の高いツールになってしまっていることは確かです。
確かに blosxom サイトを構築するにあたっては、
blosxom starter kit
という素晴らしい環境が提供されていて、
これを使うことで作業量的な敷居は下がりますが、
hail2u.net 以外から
得ることのできる構築の方法論的な情報量は blosxom を
そのまま使う以上に限られるように思われます。
そのような現状であるにも関わらず、
blosxom サイト構築のノウハウが体系的に蓄積されている書籍やサイトが、
少なくとも私が探した限りでは、見つけられませんでした。
書籍に関してはさほど熱心に探しませんでしたので言及しませんが、
サイトに関しては blosxom サイト構築のノウハウが blosxom を
使って書きためられていることがほとんどで、一つ一つは有用であっても、
それらはたとえるなら「ログ」のようなもので体系化された
「ドキュメント」ではありません。
時間の流れにそって羅列された「ログ」のような情報を追うことで
新たな知識を得るには、経験的に断片的な情報を結び付ける
ある程度以上の知識と、そして時間と忍耐が必要です。
だからこそ通常、出版物においても構成論というものが存在するのでしょう。
そんな現状を感じるからこそ、
Ellinikonblue.com PukiWiki の方で、
個人的に収集できた情報を可能な限り体系化してドキュメント化することにしています。
だからといって blosxom が万人に使えるツールであるとか、
そうなって欲しいとかいうのではありません。ただ、
それがもし私のあとに blosxom サイトを構築してみようと
思いたった人のための一里塚になれば嬉しいなと、
そんなことを思いながら作業を進めています。