念のため、最初に断っておきますが、私自身は iPhone ユーザーどころか自身で iPhone を購入したことすらなく( iPod はあります)、Android ユーザーで、決して血迷って「 iPhone 万歳!」と叫ぶわけではありませんのでご安心ください w
今年、Apple から発売された新型 iPhone は XS/XS Max が先行で発売された際には、「大画面化!デュアルカメラだ!でも 10 万円越え、高い!これが 2018 年の本命!」と言っていたのに、XR が発売されたらされたで、「これがちょうどいい!シングルカメラでもきれいじゃないか!値段も 10 万円を切る!本命はこっちだろ!」と、半月の間で、舌の根が乾かないうちに手のひらを返す様を何度も見させていただきました。
2018 年の iPhone に関しては、 XR は、価格的に見ても廉価版でも何でもなく Realitic Solustion (現実解)であり、XS/XS Max は Special Edtion 、2018 年モデルで言うところの iPhone 8 と X の関係であることは、発表されたときから想像はつきました。
現時点でのこの論調では、後出しじゃんけんぽいので、もう一つ予言的なことも言っておくと、3 月までに iPhone SE 2 と呼称されていた最廉価の IPhone シリーズもおそらく発表されのではないかと思っています。いわゆるミッドレンジモデルというのが、今の iPhone ラインナップに存在しなくなり、席が空いたのでそろそろ出てくるのではないかと思います。価格はおそらく日本円で 6 万円を切る程度ぐらいでしょうか?あくまで何の確証的リソースもない、今の iPhone の製品戦略を妄想した延長線上の戯言です。
ただこれらの 2018 年モデルの iPhone のハードウェアに、Apple の新しいプロダクトビジョンが見て取れるかというと、はっきりとしたものは感じられず、迷走感はひしひしと感じられます。特に感じるのは XS/XS Max と 2 モデル用意しされたプレミアムレンジのモデルで、これがおそらく、2019 年モデルへの布石だと考えると、これが二つあると言うこと自体が迷走感を浮き彫りにしています。
しかし、 Apple は iOS 12 で、 iPhone というデバイスの製品寿命を延ばす方向に舵を切っています。愛着を持って長くそのデバイスを使えば、Apple フリークではなくとも、次もやはり iPhone に…となるのは、革命的な変化がない限り必然となるでしょう。
iOS 7 搭載で発売された iPhone 5s 同様、もし OS が 5 度もアップグレードされ、6 年間も最新の OS システムで使えるなら、一年あたりの償却費で考えると、同じプレミアムレンジの市中の Android 端末では太刀打ちのできない、高コストパフォーマンスな端末と言えます。
ちなみに名機と言われる iPhone 5s ですが、SIM ロックフリー版の iPhone 5s の最上位 64GB 版が 849 米ドル(当時のレートで約 85,000 円)で、今年の iPhone XR 64GB 版が 749 米ドルで、日本円で 84,800 円ですから、こう見ると、たとえこの価格でも、気に入れば 4 年でも 5 年でも使える Apple という高級ブランド品なんだと思えば、人にもよるとは思いますが、高級腕時計などと同様のイメージで納得する人もいるのではないでしょうか?
テクノロジージャンプがない今、ちょっとした機能差なら安定供給でき、価格的に飲み込めるようになったら、ゆっくりブラッシュアップして取り込んで行けばいい、攻める戦略ではないですが、これが Apple の製品戦略、「王者の戦略」だと、個人的には思っています。
iPhone XSはカメラやプロセッサ強化で112,800円~。6.5型有機ELのXS Max
6.1型液晶の「iPhone XR」。Liquid Retina採用で防水・防塵