何だそうです。。。あくまでアナリストの目から見た話しではあります。
ただ Apple 自身は、決算発表でも、今や一番売れる iPhone がこの「 iPhone X 」だと言っています。
どちらも嘘を言っているわけではないでしょう。
とにかくマスコミは iPhone はでれば売れて当然と思っている節があって、もちろんそもそもユーザーの母数がでかいので、買い替え需要だけで相当数売れるわけですが、それだけでは、また自分たちが勝手に予想した数を上回らなければ「売れてない」と言うわけです。
一方、Apple 自身はシビアでしょう。生産体制を整えるためにも、最大限と最低限のラインを予想し、最大限なら嬉しい悲鳴ですし、最低限でも「堅調」と言うでしょう。
ただどっちの意見も聞いて言えることは、iPhone X は予想を超えるもので下回るものでもなかった。ましてや新しいイノベーションを起こすようなデバイスではなかったことは確かなようです。
個人的にも iPhone X を初めて見たとき、初代 iPhone を初めて見たときのインパクトを超えるものは何も感じませんでした。
これは iPhone および iPhone X にだけ言えることではないのですが、昨今の端末を見る度に感じる閉塞感。これをやはり iPhone X にも感じました。
なぜもったときに親指が上まで届かないような 18:9 の縦長なディスプレイを採用し、シンプルさと勘違いして、ボタンを無くし前面はすべて表示領域で覆う無個性なデバイスと化していくのでしょう?
縦長のディスプレイや、握ったときに手が触れるような狭額縁の筐体は、大きなものを小さくしようと必至にせめぎ合っているような気がしますし、全面ディスプレイだけになっていく端末は、他社との差別化を図ろうとしているのに、個性を没してしまっているように思います。
小さくて大きいモノを作ろう、ボタンも何もないけど個性的なものを作ろう、こうした「矛盾」が、今、スマートデバイスに感じる閉塞感を象徴しているように思えてしかたがありません。