Ellinikonblue.com Weblog

夢は夢のまま終わらせない…

Posted on Nov 02, 2012 at 00:12

ソニー Reader PRS-T2 をけなす(二回目)

 前回、 いけてないと評価した ソニー Reader 向け コンテンツ管理用アプリケーション eBook Transfer for Reader はコンテンツ購入に関しては単にランチャーで、 PC からでも結局、ブラウザから Reader Store へ アクセスしてコンテンツを購入するしかないのですが、 この Reader Store がまたいけてない。

 まずは例えば「夏目漱石」と検索すると、結果の1ページ目に 青空文庫 が一切出てこない。商売っ気丸出し。
 そりゃまぁコンテンツ売ってなんぼのサイトですから「商売っ気出して何が悪い!」と言われればそうなんですが、 だったらもうちょっと本を探しやすくしてください。
 例えばコンテンツ絞り込み。
 出版社で絞り込んだらそこまで。リアルな本屋で本を探すとき、普通、出版社ごとの棚に行って、 それから作者ごとに探しますよね。 そんな難しい検索や絞り込みができなくてもいいので、最低限これだけでも対応して欲しい。

 それとコミック。
「少年」「少女」「青年」「女性」「青年・女性」「児童」「ゲーム攻略本」…なんでしょう?この分類??? (^^;
 おまけにこのどれかを選んで出てくるのは「〇〇 1」とか「〇〇 2」とか…おまけに人気順に並んでたりするので、 何ページかめくっても同じようなコミックしか出てこないことが多々あります。
 なぜかコミックは掲載していた雑誌ごとの分類になっているし…ここも出版社ごとでよくね?

 何よりコミックのページから著者や出版社で検索したら、コミックだけの著者や出版社を 選択肢として出してくれてもいいような気がする。

 これではよほど買うものが決まっているか、売る気丸出しのおすすめ本しか買う気が起こりません。
 そりゃ売れてる本のランキングにあまり変化がないはずです。

 Reader Store が いけてなくても PRS-T2 から 直接コンテンツを買えばいいんでない?と思うでしょう?
 これがまたいけてないんです。。。 orz  まず、ウェブ側の Reader Store で買えても、 端末側からは買えないコンテンツがありそうなのです。どうも…
 ウェブと PRS-T2 で同じ検索をしても結果が違うときがあるのです。
 検証をした訳ではないので、はっきりしたことは言えませんが、 少なくともウェブ側には「セーフサーチ」という機能( 18 歳未満お断りコンテンツが検索に引っかからなくする)があって、 端末側ではこれが常に「オン」で「オフ」にする方法がどうもなさそうなので、 端末では購入できないコンテンツが存在することは間違いないと思います。

 またウェブと一緒で出版社と著者などの重複条件検索ができない上に、 インターフェイスは通常のブラウザで Reader Store に アクセスしたときと比較してさらに貧弱になり、 とどめはウェブ側で保存した「キープリスト」(要は目をつけている商品のブックマーク)が まるで同期されないので、ドングリの背比べ程度でも ましなウェブ側で探してあとで端末側で買うこともできません。

 同じ My Sony ID でログインしながら ソニーストア と 決済手段を共有できないことは ソニー ほどの企業でも縦割りはあるんだなぁと 多少なりとも微笑ましく思えます (^^;> が、 同じ Reader Store で キープリストを共有できないとはどういう了見だ!?

 まだまだ使い込むと私の勘違いだったり、はたまた新たな不満が噴出するかもしれませんが、 今のところ、ほんと周辺環境が残念で仕方ありません。ハードウェアはよくできていると思えるだけに… このままではトータルでは Kindle に完敗しますよ。
 早いとこなんとかしましょう> ソニー

Ellinikonblue.com Weblog
「 ソニー Reader PRS-T2 をほめる」
「 ソニー Reader PRS-T2 をけなす」
Posted on Oct 30, 2012 at 21:23

(今のところ) Surface あっての Windows 8

「 米国『 Windows 8 』イベントリポート: iPad に対抗心を燃やす『 Surface 』、 仕上がりは想像以上」ITmedia PC USER より)

 Windows 8 が発売されたわけですが、 期待はしていたのですが、何となくあまりいい予感がしていなかったのでやっぱりという感じですが、 Surface の発売は日本では見送られました。

 よくできているそうです。> Surface
 32GB 版で 499 米ドルと、他のプラットフォーマーから次々と発売されたタブレットなどと比較すると、 高価と思われる Surface で、まぁ日本で発売されていたとしても x86 版を待ったりなどして、 さすがにすぐには飛びつくことはなかったとは思いますが、やはり実際にものを見て触れてみたかったですし、 それと同時に Windows 8 への関心も一気に後退しました。

 メモリの消費量が少なく、起動時間も早くなって、バッテリーの持ちもよくなったと言いますが、 それだけでは Windows 7 にある程度満足感を覚えてる人にとって、 乗り換える動機にならないことは明らかです。

 残念ながら自分が現在使っている PC でタッチンターフェイスを具備したものはありませんし、 現実的に使いやすい重量、サイズのタブレットスタイルで使える デバイスがなければ、Windows 8 は 単にユーザーインターフェイスが退化した Windows 7 でしかなく、 Windows 8 にはそれを生かすハードウェアがなければと思っていただけに、 なぜ Surface を日本で用意しなかったのか?不思議で仕方ありません。

 ただ 日本マイクロソフトWindows 8 に手応えを感じていること、 Surface に関してもタイミングを見計らっているというようなコメントをそこらかしこでなされているので、 その言葉の真偽が自分でもわかるようになるまで、 Windows 8 に対しては静観していようと思います。
 そう言う訳で Windows 8 を使う気になった頃に、 役に立ちそうですが忘れてしまいそうなので、 下記の記事 を メモっておきます。

「 Windows 7 以前の使い勝手を取り戻すソフト特集」 − Windows 8 のデスクトップへ[スタート]ボタンを追加するソフトなどを紹介 ( 窓の杜 より)

蛇足:あまり出だしはよくなかったようです> Windows 8

「 Windows 8 PC 発売 3 日間の販売台数は、 Windows 7 出荷時のわずか 3 分の 1 留まりに」PC Watch より)
Posted on Oct 29, 2012 at 22:31

ソニー Reader PRS-T2 をけなす

 前回 、 購入した ソニー PRS-T2 を 褒めちぎりましたが、ではこの商品、なぜみんな買わないのか?って思うほど素晴らしい商品なのか?と聞かれると、 決してそうではありません

 端末ハードウェアそのものはほんとによくできていると思います。
 ただ、よく PC が「ソフトウェアなければただの箱」とか言われますが、 電子書籍端末も「コンテンツなければただのちっちゃい板」のはずなのですが、 このコンテンツを扱う仕組み、周辺ソフトウェア環境がまったくいけてません。  まず eBook Transfer for Reader 。
 iPod で言うところの iTunes みたいなもの…では 決してありません。 残念ながら orz

 eBook Transfer for Reader には PRS-T2 に対して
  • 端末へのコンテンツの転送
  • 端末内コンテンツの本体メモリ、microSD メモリ間の移動
  • 端末内コンテンツのバックアップ
くらいしか機能がなく、コンテンツの購入はブラウザを呼び出すためのボタンがついているだけ、 買った( DRM 付き)コンテンツの閲覧すらできません。
 また PRS-T2 に転送するために、 そもそもコンテンツは PC 内に保存されている訳で、 「パソコン上のアーカイブ」にいちいちバックアップを取ってくれる意味もよくわかりません。
 おそらくはしおりの位置であるか手書きメモをバックアップするなどしてくれるかもしれませんが、 それでもそれを履歴をとって管理する必要ってあります?

 なによりコンテンツの転送はエクスプローラーからドラックアンドドロップできたりするのに、 これ程度しか機能のないアプリケーションを作り込む必要ってあるんでしょうか?

 あかん。やっぱり一回ですっきりできる量ではなかった。。。 orz
 次回、続きをもう一回。

Ellinikonblue.com Weblog 「 ソニー Reader PRS-T2 をほめる」
Posted on Oct 27, 2012 at 00:47

すまん Kindle ストア

 出張中に Kindle の発表があったもので、 10 月 25 日にオープンした Kindle ストアの品揃えなどもろくに見ないままでした。
 出張から帰ってきて自分がちょっと軽い勘違いをしていることに気づかされました。

 正直、満を持して登場した Kindle のためのストア 「 Kindle ストア」にはこれまでの電子書籍販売サイトとは比較にならない数の商品がスタートと同時に並ぶと 勝手に思い込んでいました。
 ところがコミック約 15,000 点、無料本約 10,000 点を含む 日本語電子書籍を約 50,000 点を提供という話だったので、 何だそれではスタート時点では Reader Store と品揃えのレベルは変わらないか、 劣るレベルじゃないかと思ってました。

 すまん> Kindle ストア

 オープンした Kindle ストアを見てびっくりです。
 なんですか? のだめカンタービレ (1) とか 沈黙の艦隊 (1) が 99 円って!?
 どうも一巻目だけのようですが、 Kindle ストアが仕掛けてきたのは物量作戦ではなく、価格競争だったのか!?と一瞬思いました。
 ちなみに のだめカンタービレ (1)Reader Store 価格は 10 月 26 日現在 420 円。 新品の紙のコミック価格と全く同じです。

 びっくりです。とにかく。何ですかこの価格差は? 古本屋行ってもコミックって安くて 100 円くらいじゃないですか?
 そう来たか…たった一冊だけでもこの価格ってのはちょっと嬉しいですし、 今後、徐々に価格面で仕掛けてくるのかな?とちょっと期待してしまいます。

 無論、本探し時の検索とかはこれまでの Amazon.co.jp くらいの 精度・品質はある訳で… えーっと、ソニー Reader PRS-T2 ユーザーですが、 今現時点ではストアのできは完全敗北宣言をしてもいいかと (_ _;>

 早くも Kindle を待たなかったことを若干後悔し始めてます orz

 えーっ、このままぼこぼこにやられっぱなしってことはないですよね? 信じてますよ> ソニー 様 (T-T)

Ellinikonblue.com Weblog 「 とうとう。。。やっと来たぞ!待ちに待った Kindle 」
Posted on Oct 26, 2012 at 19:20

mora が DRM フリーになってもすっきりしない話

「 DRM フリー化した『 mora 』で楽曲購入を試す」 ~ iPhone での再生には一手間必要に ( AV Watch より)

 がっくりです。いろんな意味で。
 なんの話かというと、リニューアルした mora の話。

 DRM フリーとなり AAC 320Kbps で音質にもこだわった楽曲を配信して、 対応機器拡大!って、大いに期待してみたのですが、 ふたを開けてみれば、自分が持っている iPod touch では (そのままでは)聞けないという…なんというか。。。なんでやねんって感じです。

 世の中にはすごい人がいるもので、 再エンコードなしで iPod touch でも聞けるよう修正してくれる アプリケーション 「モーラその後に」 なんてものを公開していただいている方がいて、 その作者曰く
iOS のバグ。
:(略)
SONY 批判は筋違い。
らしいのですが、何ともすっきりしない話。

 でもねぇ。。。リニューアルする前にわかっていたはずですよね > mora

 長くなるとだんだん批判めいてくるので、最後に一言。
 Apple 様、mora 様、 なんとかならんすか?

「 “ mora ”の MP4 を再エンコードせずに iPhone などで再生可能に『モーラその後に』」窓の杜 より) Ellinikonblue.com Weblog 「 日本の音楽業界に何があったのかと思う mora の刷新」
Posted on Oct 25, 2012 at 21:08

iPad mini が 28,800 円だったということについて

「 アップル、 7.9 インチの『 iPad mini 』と第4世代の『 iPad 』」INTERNET Watch より)

 世間的には iPad mini なのでしょうが、個人的には iPad mini より Kindle だったもので、 話題が今頃になりました。

 えーっと iPad mini 出ました。



以上。。。では何なのかとは思いますが、今回の iPad mini に関してだけではなく、 昨今の Apple の新製品は発表前から情報が漏れ過ぎって感じがします。 今回の iPad mini に関してはだだ漏れ状態だったので、そんなに驚くとこあった?って思います。

 個人的には今年、モデルチェンジが行われたばかりの iPad がまた新しくなったことに対しては、 そもそも iPad ばかりではなく、 あまりでかいサイズのタブレットに元々興味がなく、 1.6kg もあるノート PC にも正直あまり興味がないので、iPad mini の情報に驚くべきところがないとトータル、 今回の Apple の発表にあまり注目すべき点はなかったと言えます。

 ただ iPad mini 16GB モデルで 28,800 円思っていたより高かったなという感想はあります。
 Amazon.co.jpKindle Fire HD 16GB モデルが 15,800 円、 Google の Nexus 7 が 19,800 円ということを考えると、 かなり高価に思います。王者の貫禄と言うところでしょうか?

 それより心配なのは、先にあげた iPad mini/Kindle Fire HD/Nexus 7 が年末、 いよいよ日本市場に出そろって、これらがどれくらい売れるかは想像もつきませんが、 少なくともこれら以外の他のタブレットの出番はないのは間違いなさそうです。
 いずれもプラットフォーマーだからこそ出せる製品、他の出しっ放し製品では勝ち目はないでしょうね。 ハードウェアを売るにもルールが変わったなと本当に思います。
Posted on Oct 24, 2012 at 22:41

とうとう。。。やっと来たぞ!待ちに待った Kindle

「 Amazon 『 Kindle 』を日本でも 11 月発売、『 Kindle ストア 』は 10 月 25 日オープン」INTERNET Watch より)

 ついに来ました。正直、もうでないんじゃないかと思ったりもしました。 しかし、今度は本当にとうとう。。。やっと来ました。 11 月 19 日には Kindle Paperwhite が 8,480 円で日本で発売されます。
 追って 12 月 19 日には Kindle Fire が 12,800 円で、 そして、Kindle Fire HD ( 16GB モデル)が 15,800 円で、 それぞれ登場します。
 本当にやっとって感じです。

( )
 既に端末は米国でも発売されていますし、 いずれ日本にも登場するだろうということで、既に日本でもレビューがなされています。

 これらの日本発売に先駆けて、 明日( 10 月 25 日)、「 Kindle ストア」がオープンします。
 注目はここでしょう。

 コミック約 15,000 点、無料本約 10,000 点を含む 日本語電子書籍を約 50,000 点を提供し、他言語を含め 1,400,000 タイトルをそろえると言います。
 日本語書籍だけを見れば、現状の Reader Store などと レベルが変わらない訳ですが、当然、これで終わらないですよね?

 すでに ソニー Reader PRS-T2 を 購入しておいてなんですが、 Kindle には期待しています。
 やっと来航した黒船が、日本の現状を変えてくれることを。
 とりあえず。。。

 Welcome Kindle!!
Posted on Oct 22, 2012 at 22:31

そろそろ買うか!? Microsoft Office 2010 Home and Business

「 日本マイクロソフト、次期 Office 無償アップグレードプログラムを開始」PC Watch より)

 次期 Office 発売がそろそろ近づいているようです( 2013 年第 1 四半期の予定)。
 今現在、自宅では Office 2007 を使っていますが、 実際に買ったのは Office 2003 でした。  実は何年か前から、Office のバージョン変わりの直前に 古いバージョンを買って、次期バージョンを格安で手に入れることを続けてきました。
 決して安い買い物ではないので自分なりの節約術として。

 実際、仕事で最新バージョンの Office が必要性を感じるようになるのは、 発売されてから相当あとになります(ちょっと前まではオフィスでも 2003 を使わされてました)し、 昨今、新バージョンになっても「これは使わな損!」なんて機能は追加されませんしね… と思っていましたが、 Office 2010 からは PowerPoint が SDI アプリケーションになっているらしく、 これがうらやましくて何度かこの禁忌を破ろうかと思っていたのですが、我慢しててよかったよ。
 やっとこさアナウンスされました>無償アップグレードキャンペーン!

 年末買うか!> Microsoft Office 2010

 しかしなぁ…そろそろ RAW 現像にまじめに取り組みたくって、 年末くらいに Lightroom が欲しいなと思っていたり、 やっぱり MacBook Air に Windows 環境が入ってるとやっぱり便利かなという漠然とした予感のもと、 Parallels Desktop 8 for Mac と DSP 版の Windows 8 あわせて買っちゃおうか…とか 不埒な欲望もちらついたり (^^;

 あかん、冬のボーナス無駄遣いせんように今から心頭滅却してよく考えよ (^^;;;>
Posted on Oct 18, 2012 at 22:32

ソニー Reader PRS-T2 をほめる

 長々と ソニー Reader PRS-T2 本体が到着して、 初めての電子書籍を購入するまでの話をしましたが、 その PRS-T2 が到着して使い始めて、そろそろ一ヶ月になります。  で、結局、 PRS-T2 ってどうなの?って話ですが、 まずは電子書籍ってどうなん?という話から始めたいと思います。

 電子書籍、めっちゃ便利です (^^)b
 最初に書籍一冊とコミック五冊、青空文庫から二冊、購入ダウンロードしましたが、 それでも 164g ( PRS-T2 の重量)にしかならないんです。
 当たり前の話なんですけど、これからか電子書籍を買い続けても、 microSD カード分くらいの重量以上に増えることはない訳です。

 おまけに、例えば ONE PEACE 全巻大人買いしたとしましょう。
 電子書籍なら 幅 110 ×高さ 173 ×奥行 9.1mm ( PRS-T2 の外形寸法)以上に 保管スペースを考える必要がないんです。

 以上のメリットだけでも、iPod 導入時かそれ以上の恩恵を感じます。
Image:20121007Get1st-eBook.jpg
 では電子書籍を閲覧するデバイスとして PRS-T2 はどうなん?

 いいですよ。これも (^^)b
 他の端末を持っていないので絶対評価しかできませんが、十分に使いやすい端末だと思います。
 電子ペーパー端末は初めてですが自分が想像していた以上の品質で、 ページめくり時も十分な速度で切り替わります。 液晶ディスプレイと違って目も疲れにくいですし、 端末も十分に軽く、長時間、読書をしても腕が疲れない重量だと思います。

 物理ボタンがあって長時間、これを使うと指が痛くなるというような評価をするレビューも見かけましたが、 そもそもタッチオペレーションができますから、画面を触れないぐらい指が汚れていない限り、 ボタンはあまり使わないので、電源が入っていないと使えない画面上のボタンより、 物理ボタンの方が好ましいと思うくらいです。
# そもそもそんな長時間片手しか使えない状況下で読書する人などあまりいないでしょう。

 ここまではべた褒めですが、さて、次はけなしてみましょうか… (^^;>
Posted on Oct 17, 2012 at 23:34

ソフトバンク+米 Sprint で世界 3 位の移動体通信事業会社のできあがり!

「 速報:ソフトバンク、米携帯キャリア Sprint 買収を正式発表。総額約 1 兆 5709 億円」Engadget Japanese より)

 こないだ イー・アクセス を買収したと思ったら、 次はなんと 米 Sprint Nextel をお買い上げです。 その総額、なんと 1 兆 5709 億円( 201 億米ドル)です。

 IT 系のニュースサイトは「なんぼで買収する」って話ばかりで、その資金はどこから調達されるのか、 そもそもにしてまだボーダフォン日本法人を買ったときの借金も完済していないはず…とか ちょっと気になって調べてみたら、イー・アクセス の買収分も含めて 有利子負債が 3.9 兆円になるそうです。気の遠くなる数字です。
 まだ日本ではプラチナバンドへの、そしてこれからは日米で LTE への投資、ネットワークの強化など 莫大なキャッシュが必要になってくるはずです。

 この状況下で ソフトバンク は 7,000 億円ものキャッシュを手放し、 日本の大手銀行は 8,000 億円もの資金(のおそらく大部分)をよく追加貸し出ししたものです。 あるところにはあるんですねぇ…とか、いや出すとこには出すんですねぇ。。。 とかいろいろ考えてしまいます。 (-_-;

 正直、 日本という世界的にはガラパゴス的と言われるいびつな成熟市場の経験が アメリカでどこまで通用するか?は疑問ですし、 通信関連の法令も日米では大きく差異があります。 単純にくっついたからすべてにおいてシナジーがいきなり現れるなんて話はおそらくないでしょう。

 この買収によって、もっともすぐに得られる可能性のあるメリットは もちろんスケールメリットでしょう。
 ただこれもネットワーク設備に関してはまだしも、 端末は iPhone 以外にスケールメリットって得られるんですかね?

 また、この一件で ソフトバンク の株価も大きく値下がりし、 これに対してはボーダーフォン日本法人を買収したときに比べれば大したことないとのコメントもありますが、 格付け会社からも格付けを見直すとされ、 要は市場はこのタイミングで借金を増やすことに対して「 No 」と言ってる訳です。

 チャレンジなのでしょう。それもそんなに分のいい勝負ではない。 とはいっても、一般人からするとお手並み拝見以外できることはないのですが… (^^;

 ただボーダフォン日本法人を買収して ソフトバンク が携帯市場に参入したことでよくも悪くも、 日本の携帯市場は変わりました。 今、日本にスマートフォンの旋風が巻き起こっている一つの引き金は、 個人的には ソフトバンク の携帯市場参入だと思っています。
 また何年かあとに、ソフトバンク はあのとき 流れを変える選択をしたと回想できることを祈っています。 決して「悪貨が良貨を駆逐しただけだった」とはならないよう…

「 ソフトバンクが米 Sprint を 1.5 兆円で買収『世界 3 位の携帯事業者に』」INTERNET Watch より)

Ellinikonblue.com Weblog 「 ソフトバンク+イー・アクセスで業界 2 位の携帯電話会社のできあがり?」