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「
時代の変化」
私個人にとって、
ニコン と言う企業は、
カメラメーカ以外の何者でもなく、他のメーカならいざ知らず、
ニコン と言う会社だけは、
ずっと銀塩を作り続けてくれるものだと思っていました。
デジタルカメラってそんなにいいですか?
コンパクトカメラに関しては異論を唱える気はありません。
フィルム装填型のものと比べて、デジタルカメラが劣るところなどほとんど思い当たりませんから、
フィルムを使うよりデジタルの方が良いでしょう。
ただレンズ交換のできる一眼に関しては、現状、
レンズ交換時にデジタルカメラの心臓部である CCD 受光部が剥き出しになるという
構造的欠陥(だと個人的には理解しています)があります。
ほこりの舞う空気中に CCD がさらされると、これらを吸着してしまうことが
さけられません。
勿論、この問題に対して技術的チャレンジが行われ、
既に実用化しているメーカーもあります。
しかし、現状、この問題に対して対策を講じていない商品がほとんどで、
CCD についたほこりを取るには、ある程度知識と経験がいることは、
某メーカーがクリーニング講座を開いていることからも明白です。
また撮影中、CCD にほこりが付着していることを、
カメラ本体だけで気づく術がないというのも非常に大きな問題です。
この問題が根本的に解決されない限り、私個人としてはデジタル一眼に移行することに
どうしても二の足を踏んでしまいます。
「レタッチすれば?」
と言われるかもしれませんが、色味を多少調整する以上のレタッチは、
どうしても写真撮影という作業の根幹である
「真を写しとる」ことに反するような気がしてなりません。
自分でも相当に偏屈な意見だと思いますが、
写真撮影をある程度以上真剣に始めた頃から、
ニコン と言うブランドには、
少なからずあこがれがありました。
そんなメーカだからこそ、たとえ時代の流れが急激だとは言え、
もう少しどんと構えて欲しかった。そんな気がします。
「
ニコン、フィルムカメラから撤退へ デジカメに押され」
(
asahi.com より)