山田祥平の
Re:config.sys
「
そんなパッケージコンテンツなら、私は見ない、私は買わない」
(
PC Watch より)
正直、上記のコラムはいつも目を通してはいますが、
個人的には少々感性が合わないとおもうことが多いのですが、
今回は氏の意見に全面的に同意できるないようでした。
先般、ちょろっとエントリに取り上げてみた
rootkit の話
ですが、お笑い昔話に収まるどころか、
騒ぎは大きくなる一方で、とうとう
Amazon.co.jp
が rootkit 入り CCCD を
「不良品として回収、全額返金する」 という
処置に踏み切るという騒動にまで発展しています。
「
Amazon.co.jp が SONY BMG の『 XCP 』採用 CD 購入者に全額返金」
(
INTERNET Watch より)
思うに、「 CD が売れなくなった」と言いますが、それもここ数年のこと。
逆にカラオケ(このときも一騒動ありましたが…)、携帯向けコンテンツや、
ここ最近では音楽配信と、傍目には販路が拡大しビジネスチャンスは
増えているような気がします。
また音楽業界って他の業界と比較すると、
業界大手がばったばった倒れていくような不況らしい不況に
まだ陥ったことがないような気もします。
だから今時になってパニックに陥っているのではないかと勘ぐってしまいます。
目の前に現れた黒船に嫌悪感をあらわにし、さして痛みもないのに
ちょっと首が絞まってきたことに怯えている。
あせって思いつきで目の前にあるお金をかき集めることに躍起になり、
親切で近寄ってくる人たちも金を巻き上げる対象としか見えていない。
その挙句、後遺症も省みず、次から次へと劇薬を口にする。
そう見えます。
そもそも一般社会ではいくつか大仕事をやってのけただけで豪邸は建ちませんが、
数曲のヒットに関わるだけで豪邸やビルが建つ利益分配構造そのものが、
もともとおかしいのです。
まずはもうちょっと冷静になってください。
昨日、「今年と言えばこれだと言うヒット曲がまだないねぇ…」なんて
話を偶然していました。本来こんなことよりこっちの方がよっぽど大きな問題だと思うんですが…