コデラ ノブログ
「
はぁ? OS 作るってか」
政府が Winny 対策として、
独自OS を作るそうである。
えーと、ちょっと待ってな。どこから突っ込むか順番考えるから。
……………。
気持ち分かるなぁ。。。
つっこむ相手が横にいたら「グー」でつっこんでるかもしれない (^O^)
そもそも「情報セキュリティ政策会議」なるものにいったいどれくらいの
技術的知識の蓄積があるのかがよくわかりません。
こういうときにこそ「民にできることは民に」だと思うのですけど…
まずだな、「来年度から政府機関での利用を目指す」って、OSってそんな簡単にできんだろ。
一応、曲がりなりにも大学時代は、オペレーティングシステムを研究した端くれとして、
一言言わしてもらうと、オペレーティングシステムとは、それが動作するハードウェアリソースを
それ上で動作するアプリケーションすべてが利用しやすくするために、
管理、制御の手段を提供することが目的のソフトウェアです。
ですから対象となるハードウェアリソースが小規模であれば、
必然、オペレーティングシステムの規模も小さくなりますから、
一概に「一年ではできんだろう!」とは言えないとは思いますが、
オペレーティングシステムの規模の大小にかかわらず、
できたてほやほやのオペレーティングシステムなど使わされる方は大変でしょう。
幸か不幸か大量の国費をつぎ込み、おっしゃる「セキュアなオペレーティングシステム」が
完成したとしましょう。
その上で動作するアプリケーションは誰が作るのでしょう?
誰も作らなかったら、「利用を促進するため」とか言って、
また貴重な税金つぎ込む気ではないでしょうね?
そうして最後には誰も使わなくなって、つぎ込んだ大金は帰ってこなくなると。
本当に勘弁してください。
ていうか Winny 対策って基本的に OS が悪いのか? そうじゃないだろう。
問題の原点はここなんですよね。
基本的に悪いのは人間であって、それをシステムで縛ろうとするところに
問題の本質がゆがんでくる根本原因があるのだと思います。