Ellinikonblue.com Weblog

夢は夢のまま終わらせない…

Posted on Mar 27, 2014 at 20:12

GIGABYTE GB-BXCE-2955 で動く NAS4Free の使い心地

 ずいぶんと苦労して、 GIGABYTE GB-BXCE-2955NAS4Free がやっと動き出して、 早速、環境の移行を始めました。

 年末に買った 2TB HDD を四発装填し、我が家の Linux サーバーにつながっていた コレガ CG-HDC4EU3500 の中身を、 ひとまず以前使っていた ラトックシステム RS-EC32-U3R を シングルモードにして、これも以前使っていた 3TB HDD を装填、 NAS4Free でストライピングを組んで、 6TB のディスクを用意し、これに一旦コピー。
 それから CG-HDC4EU3500NAS4Free につないでフォーマットし直し、 再びこちらにコピー。
 これだけでほぼ一週間かかりました (> <)
 おまけに後半の 3 日間は、 ストライピングを組んだ RS-EC32-U3R の中の HDD が 飛ばないか気が気ではなく、精神的にもかなりきました orz  次に デル Inspiron Zino HD で 試験的に NAS4Free を 動かしていたときの HDD ( ZFS でミラーリングした 1TB HDD x2 )を RS-EC32-U3R に差し戻し、 GB-BXCE-2955 で ZFS をインポートして、 やっと引っ越し作業完了。

 GB-BXCE-2955 上で動く NAS4Free に NFS サーバーをさせて、 Linux サーバーのシステム以外のディスクはすべてこれへマウントして、 ひとまず思い描いていたストレージの集約は完了しました。
Image:20140312NAS4FreeCompile-2.jpg
 GB-BXCE-2955 につながっているディスクは、 RS-EC32-U3RCG-HDC4EU3500 で それぞれ冗長化が施され、容量的にも当面は安心してられそうです。  GB-BXCE-2955 で ZFS を運用するために必要な マシンパワーは十分なのか?と思っていたのですが、 8GB もメモリーを積んだ Celeron とはいえ Haswell ベース CPU なので十分すぎるくらいです。
 CPU パワーだけなら今のところ、 MAX まで振り切ったことがありません。
 まだ ZFS を運用を始めたとは言え、ミラーリングだけで RAID-Z を組んでいないこともあるかもしれません。

 なぜ NAS4Free に それだけのディスクをつないで RAID-Z で運用しないのか?と言うと、 理想には近づきましたが、まだ完璧ではないんです。
 いろいろと問題が…つづくw
Posted on Mar 25, 2014 at 23:35

世界最小デスクトップですと!? ECS LIVA 発表

「 ECS、世界最小の Bay Trail-M 搭載デスクトップを国内投入」 ~ eMMC 32GB 内蔵で実売 18,000 円、 USB モバイルバッテリ駆動 ( PC Watch より)

 つい最近、 GIGABYTE GB-BXCE-2955 を購入し、 さんざん苦労して、 NAS4Free をやっと動かして、 今年中には Intel D34010WYK あたり 手に入れて、いよいよメインで使う以外の OS は これに集約してやろうかなどと妄想しているちっちゃい PC 好きですが、 今度は 日本エリートグループ (ECS)から 世界最小デスクトップを謳う LIVA が発表されました。

 Intel Bay Trail-M と eMMC 32GB/DDR3L 2GB をオンボードで搭載し、重量わずか 190g 。
 電源は Micro USB ポートから給電するので、 なんと USB モバイルバッテリーでも動作するという代物。
 ギガビットイーサの口もあり、無線 LAN/Bluetooth まで備えて、 価格は実売で 18,000 円前後とかなり魅力的。

 対応 OS は Windows 8.1 に加えて、 Windows 7 にも対応します。

 うーん。
 NAS4Free を動かすハードウェアとして、 すでに GB-BXCE-2955 を購入してしまった訳なんですが、 この LIVA の仕様を見て悔しいかと聞かれると実際はそうでもなかったりします。

 なぜかというと ZFS でファイルシステムを運用するにはメインメモリ 2GB では、 増設もできないようですので少々足りません。
 加えて USB 3.0 の口が 1 ポートでは…。
 USB 2.0 の口も 1 ポートしかないのでここにメンテナンス用に キーボードなどに使ってしまうと、実質、拡張は USB 3.0 が 1 ポートのみ。。。 これでは NAS4Free を動かすサーバーとしては、 役不足です。

 しかし、 Linux などを入れてバックエンドサーバーとして動かす分には十分そうです。
 我が家では Shuttle X27D に Linux を入れてバックエンドサーバーとして稼働させていますが、 今、くらいの用途なら十分に使えそうです。

 ただうちではその他にも時々しか使いませんが、 その他の OS もいろいろ動かしたいので、 D34010WYK にハイパーバイザーを ぶち込むという野望は捨てられそうにない (^^;;; ので、 この LIVA に飛びつくことはないでしょう。

 しかしながら、どうしても単体で OS が動く環境がなんか必要という事情ができた場合、 この LIVA 考えるでしょうね…きっと f^^;A
# ちなみにこの LIVA の発売はまだ先。 4 月下旬だそうです。

 Intel さんも 「今年はデスクトップ PC の再発明を…」なんて言ってらっしゃるようなので、 こういう心を惑わす PC が一杯出てくることを期待しております ^^

( )
「 デスクトップ PC 市場を再創造する Intel の新戦略」 ~アイドル時で 10W 以下を目指す Ready Mode ( PC Watch より)
Posted on Mar 24, 2014 at 21:13

OldNewExplorer v1.0.7

「 Windows 8 のエクスプローラーをクラシックなスタイルへカスタマイズ『 OldNewExplorer 』」窓の杜 より)

 いつまでも使えると思うな、同じインターフェイス… Windows 8.x が発売されて思い知った教訓です (^^;;;>

 Windows を使っている人は、自分が使いやすいファイラーなどを別途、インストールしている人を よく見かけますが、個人的には Windows 95 以来、エクスプローラーで結構、十分だったりしています。
 逆にアーカイバや FTP クライアントなど、エクスプローラーに似たインターフェイスのものを 好んで使うくらいです。

 まぁ、今更、 Windows 8.x を本格導入することはないとは思いますが、 かといって、次の Windows のエクスプローラーが使いやすいものとは限らないですから… 覚えておきます。 > OldNewExplorer

MSFN 「 OldNewExplorer - make your 8.1 explorer work like Win7/8 one 」
Posted on Mar 23, 2014 at 10:04

NAS4Free で SSH を有効にする

 NAS4Free は基本、 GUI 管理画面で運用ができるようになっていますが、 効率を考えると CUI でやった方がいいこともあります。
 たとえば NAS4Free サーバーで管理する ディスク間での大量のファイルの移動などが考えられます。

 そこで SSH でアクセスできるようにします。
 その前に SSH でアクセスするユーザーは事前に作成しておいてください。 その際、作成したユーザーを「グループの追加」項目で「 wheel 」グループに設定しておくと、 そのユーザーが su コマンドが使えるようになるため、何かと便利です。

 ユーザーの追加が事前に終わっていれば、 SSH を有効にするといっても「サービス」 - 「 SSH 」を選んで遷移する画面で、 「有効」にして「保存して再起動」を押すだけです。
 設定は初期設定で設定されている部分以外、何も設定する必要はありません。 これでログインの際のパスワード認証(キーボードインタラクティブでの認証)で 使えるようになります。
Image:UNIX/20140322NAS4FreeSSH.jpg
 パッケージでコマンドなどを追加できない Embedded 版でも、 元から tmux などは含まれていますので、 CUI で簡単なことなら処理できるようになります。

Ellinikonblue.com Weblog 「 NAS4Free でグループとユーザーを作成する」
Posted on Mar 22, 2014 at 11:18

NAS4Free で Time Machine サーバーを実現する

 NAS4Free を稼働させたサーバーを Time Machine サーバーとして機能させる手順はこれまで紹介してきたとおり、
  1. 認証用のグループおよびユーザーの作成
  2. ディスクの追加
  3. AFP(Apple Filing Protocol) の有効化と共有の設定
となるのですが、今回は AFP(Apple Filing Protocol) の有効化と共有の設定を行います。
 ユーザーの追加を行って、ディスクを追加して Time Machine で使う記憶領域を確保していれば、 これが最後の手順になります。

 まずは NAS4Free の管理画面にログインして、 メニューから「サービス」 - 「 AFP 」を選択します。
Image:UNIX/20140316NAS4FreeAFP-0.jpg
 遷移した画面で、まず Apple Filing Protocol を「有効」にします。
 設定画面では「サーバー名」に適当な値と、 「認証」の項目は「ローカルユーザ認証を許可。」を有効にしてください。
「サーバー名」の項目は 「フィールドが空の場合はデフォルトのサーバ名が使用されます。」となっていますが、 何か適当なサーバー名を 必ず 指定してください。 少なくとも現行バージョン (9.2.0.1.943) では、 これが設定されていないと Mac 側からディスク選択時にサーバーを認識できませんでした。

 ここまでの設定が終わったら、「保存して再起動」をクリックします。
# サーバー自身が再起動するのではなく、プロセスが再起動するだけなのでご安心を…

 次に「共有」タブに移動して、 バックアップを保存する場所を指定します。
 遷移した画面で「+」をクリックしてください。
Image:UNIX/20140316NAS4FreeAFP-1.jpg
「サービス|AFP|共有|追加」画面では、 まず「名前」「コメント」「パス」を設定します。

 次に「許可」「読み書き可能アクセス」の項目にあらかじめ作成しておいたユーザー名を設定します。
 このとき「グループはプレフィックスに @ を付けて明示します。」とあり、グループを指定すればよいようにも思いますが、 うちでこの方法でグループを指定してみてもうまく動作しませんでした。 ユーザー数が少ないのであれば、ユーザー名を直接指定することをおすすめします。

 最後に「ディスクの自動検出モード」の項目で「 Time Machine 」を選び、 「保存」をクリックします。
「高度なオプション」以下は変更する必要はありませんでした。

 ここまでの設定が終了した時点で、 Mac 側で Time Machine の設定で「ディスクを選択...」をクリックしたときの 選択候補として「名前」と「サーバー名」で設定したディスクが表示されるはずです。
 ディスクを選べば最初のバックアップが始まります。 ただし、半分程度ストレージを消費している 256GB SSD 搭載 Sandy Bridge 世代の MacBook Air で、たっぷり四、五時間かかります。ご覚悟を… (^^;;;A
# 一度初期バックアップが終わるとその後は差分バックアップになります。

 さて…
 Time Machine サーバーは所詮、バックアップなので、 最初は冗長化なしのディスクを使って行っていましたが、 GIGABYTE GB-BXCE-2955 で 本格運用を始めた今、 ZFS プールにデータセットを切って割り当てています。
 これはなぜかというと、 ZFS を利用すれば、冗長化を設定できる上に圧縮機能も使えるからです。

 と言うわけで、ZFS の設定話はそうそうに…と言いたいのは山々なんですが、 自分用のメモの意味も含めて、念入りにまとめようと思いますので、 少々お時間くださいませ m(_ _)m

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「 NAS4Free でグループとユーザーを作成する」
「 NAS4Free でディスクを追加する」
Posted on Mar 19, 2014 at 19:29

Microsoft OneNote 無償化

「 Microsoft 、『 OneNote 』をすべてのプラットフォームで無償化。 Mac OS X 版も提供」窓の杜 より)

 今まで 10,000 円くらいで販売されていた OneNote 2013 が無償化 …と言うインパクトもそうですが、ユーザーとしては iPhone/Android に加え、 Mac OS X などあらゆるプラットフォームで使えるようになったというところも大きいように思います。

 いよいよ Evernote への代替として 選択肢の一つとなったと言えるのではないでしょうか。
 ただ Evernote は プレミアムユーザーを増やすことがビジネスにつながりますが、 これは今後の Microsoft の ビジネスにどうつながるのでしょうね。 OneDrive の有償ユーザーを増やす? 天下の Microsoft が同じビジネスモデルなんすかね? 疑問です。

 商用利用はできないそうですが、 そもそもこの BYOD(Bring Your Own Device) がもてはやされる時代、 いよいよ商用利用うんぬんって縛りはグレーになっていくと思われ、 OneNote に限った話ではないのですが、 アプリケーションの性質上、この縛りに意味があるのかが疑問です。

…って、その Evernote を使いこなせてない、 OneNote を使う予定もない人間が言うのもなんですが… orz -----
【 2014/3/24 追加メモ】
「“ Evernote ”から“ OneNote ”へデータをインポート『 Evernote2Onenote 』」窓の杜 より)
Posted on Mar 18, 2014 at 19:33

Mozilla Firefox 、 Windows 8 タッチ対応を断念

「 Mozilla 、タッチ版『 Firefox for Windows 8 』の正式リリースを断念」窓の杜 より)

 残念なお知らせです。

 とは言っても個人的には、 Firefox を メインのブラウザの一つとして愛用してはいても、 Windows 8.x を使っていないもので、 直接的なダメージはないに等しいのですが、こういうメジャーなアプリケーションが Windows 8.x の モダンインターフェイスへの対応を断念するあたり、 Windows 8.x の 負のスパイラルが形成されている象徴になっているように思います。

 そう考えると、次の Windows が出るまでは何とか踏ん張りたい Microsoft にとっては、 また一本、はしごが外された感のある残念なお知らせであるように思います。

 ま、そもそもにして、Microsoft 自身、 Office をタッチインターフェイスに対応させていないのですから、 それが残念な話の根本にあるのですが… (^^;
Posted on Mar 16, 2014 at 18:20

NAS4Free でディスクを追加する

 GIGABYTE GB-BXCE-2955 を 動かすのにかなり手間取ったもので、ちょっと間が開きました。

 ストレージを集約することが、我が家に NAS4Free を導入した そもそもの目的なのですが、その他に、うちの MacBook Air のために Time Machine サーバーとしても働いてもらっています。

 NAS4Free を使って Time Machine サーバーを実現する手順は以下の通り。
  1. 認証用のグループおよびユーザーの作成
  2. ディスクの追加
  3. AFP(Apple Filing Protocol) の有効化と共有の設定
 前回、認証用のグループとユーザーを追加しましたので、 今回は使用するディスクを追加します。

 目的はバックアップなので、記録するディスクに冗長性はいらないと言うなら簡単です。

 NAS4Free の管理画面のメニューから 「ディスク」 - 「マネージメント」を選びます。
Image:UNIX/20140313NAS4FreeAddDisk-0.jpg
 新規にディスクを追加する場合は、この画面で「+」のアイコンをクリックして、 ディスクの追加画面を呼び出します。
Image:UNIX/20140313NAS4FreeAddDisk-1.jpg
 追加するディスクを選択して、フォーマットする必要があれば、 「ファイルシステム事前フォーマット」の項目でフォーマット形式を選びます。
 様々な形式が選べますが、 FreeBSD ベースの NAS4Free を使うのですから、 一つのストレージデバイスを冗長性なしで使う場合は「 UFS(GPT and Soft Updates) 」を 選ぶのでしょう。
# ZFS を使う場合は「 ZFS storage pool device 」になります。

 「ハードディスクスタンバイ時間」とか「高度な電源管理」などの項目はお好みで。 ただし S.M.A.R.T. は USB 経由でディスクをつなげてる場合は 使えないようですのであしからず。

 最後に「追加」ボタンを押すと、「ディスク|マネージメント」に画面が推移して、 先ほど追加したディスクが追加されていることを確認してください。

 次に追加したディスクをマウントします。
 メニューから「ディスク」 - 「マウントポイント」を選びます。

 マウントポイントを追加するには「+」のアイコンをクリックして マウントポイントの追加画面を呼び出します。
Image:UNIX/20140313NAS4FreeMountDisk.jpg
 一つのデバイスにパーティションを一つしか割り当てていない場合は至って簡単です。 「ディスク」の項目で先ほど追加したディスクを指定して、 「ファイルシステム」の項目で先ほどフォーマットしたタイプを選びます。
 先ほど追加したディスクが UFS(GPT and Soft Updates) なら 「パーティションタイプ」は「 GPT パーティション」のまま、 「ファイルシステム」は「 UFS 」を選びます。 「パーティション番号」は「 1 」のまま触る必要はありません。

 ここでのポイントは「マウントポイント名」。
 ここにたとえば「 mnt_ufs 」と指定すると、 /mnt/mnt_ufs にディスクがマウントされます。 /mnt から記述する必要はありません。
 また「アクセス制限」も触らない方が無難です。 少なくとも Time Machine サーバー化に際して、変更の必要ありません。

 最後に「追加」ボタンを押すと 「ディスク|マウントポイント|マネージメント」画面に戻って、 今し方、追加したマウントポイントが一覧に追加されているはずです。

 さて、これで冗長性なしでディスクを追加する作業は終了です。
 バックアップとは言え冗長性は必要だろうという方もいらっしゃろうかと思いますが、 ZFS の設定の話を始めると長くなりそうなので、 次回はひとまず Time Machine サーバー化する設定の話を先にまとめておくことにします。

Ellinikonblue.com Weblog 「 NAS4Free でグループとユーザーを作成する」
Posted on Mar 15, 2014 at 18:07

ついに GIGABYTE GB-BXCE-2955 で NAS4Free が動くまで(完結編)

 前回までで GIGABYTE GB-BXCE-2955 で、 Realtek 8111G を認識して NAS4Free を起動させるカーネルをコンパイルするための準備は 完了しました。  では、いよいよコンパイルです。今回も作業はすべて root ユーザーで行いました。
 再度、 make.sh を起動します。
# cd /usr/local/nas4free
# svn/build/make.sh
 make.sh を起動して最初のメニューで 「 2 - Compile NAS4FREE from Scratch. 」を選び、 次のメニューで今度は「 3 - Build/Install the Kernel. 」を選びます。

 すると「 NAS4Free - Build/Install Kernel 」というダイアログ(下図)が表示されますので、 prebuild と build を選択して OK を選びます。
Image:20140312NAS4FreeCompile-0.jpg
 次に表示される「 NAS4Free - Kernel Patches 」はデフォルトのまま、 OK を選ぶと、コンパイルがスタートします。
Image:20140312NAS4FreeCompile-1.jpg
 あとは待つばかり…

 コンパイルが終了してから make.sh を終了させると /usr/local/nas4free/work 以下に待望の kernel.gz が!! (T-T)

 これを NAS4Free を仕込んだ USB メモリーの boot/kernel ディレクトリ以下( NAS4Free が起動したときの /cf/boot/kernel ディレクトリ以下)の kernel.gz と入れ替えます。
 すでにうちには FreeBSD をインストールした 東芝 dynabook UX がありましたので、 これに NAS4Free を仕込んだ USB メモリーを接続し マウントして置き換えました。

 そして GB-BXCE-2955 に 作業の終わった USB メモリーを接続して起動…感動です。 ちゃんとネットワークインターフェイスを認識して起動しました! ついに…ついにやりました!! p(T-T)q

 長かった。。。ここまでの道のり。。。
 と言うことで、やっと我が家で元気に稼働を始めました > GIGABYTE GB-BXCE-2955
Image:20140312NAS4FreeCompile-2.jpg
Ellinikonblue.com Weblog 「 ついに GIGABYTE GB-BXCE-2955 で NAS4Free が動くまで(準備編)」
Posted on Mar 14, 2014 at 18:43

ついに GIGABYTE GB-BXCE-2955 で NAS4Free が動くまで(準備編)

 東芝 dynabook UX に インストールした x86 版の FreeBSD 9.2 で コンパイルした 9-STABLE の x64(amd64) 向け実行ファイルでは、 GIGABYTE GB-BXCE-2955 で うまく動かなかったもので、最後の手段、NAS4Free の コンパイルに挑むことにしました。  そもそもにして FreeBSD の素人が、 クロスコンパイルなんてことに挑もうというのが間違いの始まり(<今頃、気づいた (_ _;> )

 いろいろ考えたのですが、 今回は MacBook Air にインストールしてある Parallels で仮想環境を作成し、 ここにちゃんと x64 版の FreeBSD をインストールして チャレンジすることにしました。
 これは NAS4Free をビルドするための make.sh を斜め読みして、どうもクロスコンパイルには対応していないような感じがしたというのも 大きな理由です。

 Parallels 上の仮想環境への FreeBSD のインストール自体は さほど難しくはないのでここでは省略します。
 ちなみに 1CPU/512MB Mem/12GB HDD くらいの環境で問題なく以下の作業は終了できます。

 仮想環境へのインストールが終わったら、まずは NAS4Free を ビルドするために必要な FreeBSD の最新のファイルを取得します。

 その前に…
 FreeBSD のコンパイル環境作成時と同様に、 subversion と、NAS4Free の ビルドするための make.sh を動かすために bash をパッケージインストールします。
# pkg_add -r subversion
# pkg_add -r bash
 次に NAS4Free の最新コードを取得します。
 まずは /usr/local 以下に「 nas4free 」という名前でディレクトリを作成して、 以下のコマンドを実行します。
# cd /usr/local/nas4free
# svn co http://svn.code.sf.net/p/nas4free/code/trunk svn
 NAS4Free のソースの取得が終わったら、 次は FreeBSD 9-STABLE のコードを取得します。
 これは先般、行ったように
# svn co svn://svn.freebsd.org/base/stable/9 /usr/src
として取得し、ひとまず /usr/src を /usr/src.9-STABLE としてリネームして保存しておきます。
# 9-STABLE のソースをコンパイルする必要はありません。

 それから再度 /usr/src ディレクトリを作成しておきます。

 ここまでの作業を正確に行っていれば、 NAS4Free をビルドするための make.sh を編集する必要はないはずです。
 make.sh を起動します。
# cd /usr/local/nas4free
# svn/build/make.sh
 make.sh を起動するとまずメニューが出てきます。
 このメニューで「 2 - Compile NAS4FREE from Scratch. 」を選びます。 するとメニューが遷移して 次のメニューで「 1 - Update FreeBSD Source Tree and Ports Collections. 」を選ぶと、 「 NAS4Free - Update Sources 」というダイアログ(下図)が出てきます。
Image:20140310NAS4FreeCompile.jpg
 ここで「 svnco 」を選択して OK すると FreeBSD 9.2 のコードの取得が始まります。
 これが終わったら、コンパイルを始めずに一度、make.sh を終了させます。

 目的は Realtek 8111G を認識させることなので、 これに該当する部分だけ、先ほど保護しておいた 9-STABLE のコードと置き換えます。
# cp /usr/src.9-STABLE/sys/pci/if_rlreg.h /usr/src/sys/pci/
# cp /usr/src.9-STABLE/sys/dev/re/if_re.c /usr/src/sys/dev/re/
 これで準備は終了です。
 次回はいよいよコンパイルして、 GIGABYTE GB-BXCE-2955Realtek 8111G が NAS4Free が動作する感動の最終回です (^^;;;>